私は結婚7年目の専業主婦で、小学2年生の娘を育てながら、実家で暮らす祖母の介護を手伝っています。祖母は足腰が弱く、歩行器を使って生活しています。ある日、いつも通り祖母を病院へ連れて行ったとき、思いがけない出来事が起きました。
病院の駐車場で起きた予期せぬトラブル
その日、祖母を車に乗せて病院まで送りました。駐車場に着き、祖母を車から降ろそうとしたとき、歩行器が後部トランクにうまく収まっておらず、私ひとりでは取り出すのに手間取ってしまいました。
その間に祖母は先に車から降りようとし、ドア付近の段差につまずいて前のめりに倒れかけたのです。とっさに私が支えたものの、祖母の体重をほとんど受け止める形になり、私も一緒に転びそうになりました。幸い、近くにいた方がすぐに駆け寄ってくださり、大事には至りませんでしたが、心臓が止まりそうなくらい冷や汗をかきました。
「慣れ」が招いたヒヤリ・ハット
その日の診察を終えて帰宅した後、私は深く反省しました。いつも通りの行動に慣れていたことで、「これくらいなら大丈夫」と思い込んでいたのです。介護では、ほんの小さな油断が大きな事故に直結することを痛感しました。
それ以来、外出前には歩行器や車椅子の出し入れを必ず事前に確認・練習するようにし、祖母には必ず私の腕をつかんでもらうよう徹底しました。

