小説家アイドルNMB48安部若菜「自分にとっての“ハゲ”を探して」…奇想天外な推し小説をプレゼン<第一芸人文芸部>

小説家アイドルNMB48安部若菜「自分にとっての“ハゲ”を探して」…奇想天外な推し小説をプレゼン<第一芸人文芸部>

小説家アイドルNMB48安部若菜が「第一芸人文芸部~俺の推し本~」にゲスト出演
小説家アイドルNMB48安部若菜が「第一芸人文芸部~俺の推し本~」にゲスト出演 / ※提供写真

BSよしもと(BS265ch※全国無料)で放送されている、本好き芸人たちが集い、自分の”推し本”をプレゼンしあうブックバラエティー「第一芸人文芸部~俺の推し本~」(毎週日曜昼4:30-5:00)。読みたくなる本を探せる本好きのための番組だ。今回振り返るのはは2025年2月23日の放送回。レギュラー部員のピストジャム、ファビアン、銀シャリ・橋本直に加え、ゲストにNMB48のメンバーで小説家としても活躍する安部若菜を迎え、白熱のプレゼン合戦を繰り広げた。

■読書家・安部若菜がハマった“イヤミス”の女王

今回のゲストはNMB48の安部若菜。安部は2022年に小説「アイドル失格」で作家デビュー。2023年末には2作目となる「私の居場所はここじゃない」を出版し、現役アイドルと小説家という二足のわらじを履いて活躍している。番組出演を熱望していたという安部は、「YouTube(過去回を)ガン回ししてました」と笑顔で語った。

物心ついた頃から母親に連れられて図書館に通うなど、本が身近な環境で育ったという安部。読書に本格的にハマるきっかけとなったのは、小学3年生のときに出会った一冊だったという。

それは、”イヤミス”の女王として知られる湊かなえの小説「贖罪」(殺害された女児に関わる5人の女性の視点を軸に展開されていく推理小説)。そのショッキングな内容に「読み終わったあと高熱が出た」と語るほど強烈な影響を受け、そこから一気に読書の世界にのめり込んでいったと明かした。

アイドル活動でつらいことがあっても「ネタできたな、みたいな」と、小説家としての視点で物事を捉えられるようになったというエピソードも披露した。

■「ハゲパンデミック」発生!? 奇想天外な小説「め生える」

そんな安部が今回”推し本”としてプレゼンしたのは、高瀬隼子の芥川賞受賞作「め生える」。この小説の世界では、ある日突然、大人が一瞬にしてハゲてしまうという奇病が発生。さらにそれは感染症として世界中に広まり、「ハゲパンデミック」が巻き起こる。

主人公の女性・マチカは、ハゲパンデミック以前から薄毛に悩んでおり、誰もがハゲる世界の到来を誰よりも望んでいた。しかし、いざその世界が現実になると、彼女は新たな葛藤に苛まれることになる。

安部は「誰にとっても自分にとっての“ハゲ”がみんなあるなと思って」と語り、この小説がシュールな設定の中に、誰もが抱えるコンプレックスという普遍的なテーマを描いていると解説。「自分にとっての“ハゲ”を探しながら読んでみてほしい」と締めくくった。

■時代小説をロックフェスのように描く!「一遍踊って死んでみな」

ピストジャムが紹介したのは、白蔵盈太の「一遍踊って死んでみな」。鎌倉時代の僧侶で、時宗の開祖である一遍上人を描いた時代小説だ。時代小説と聞くと敬遠しがちな人もいるかもしれないが、この作品は一味違う。

物語の語り手は、現代から鎌倉時代にタイムスリップしてしまった音楽好きの男子高校生。彼の視点を通して、一遍上人が行う「踊り念仏」が、まるでロックフェスのように熱狂的でエネルギッシュに描かれる。「7世紀にリリースされた仏典」「比叡山でキャリアを積んで」といった現代的な言葉のチョイスも絶妙で、時代小説が苦手な人でも楽しめる一冊だとアピールした。

■ノンフィクション賞3冠!銀シャリ橋本が推す落合博満の物語

銀シャリ・橋本直が熱弁をふるったのは、鈴木忠平の「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」。この本は、大宅壮一ノンフィクション賞など、ノンフィクションの文学賞で史上初の3冠を達成した傑作だ。

中日ドラゴンズの監督だった落合博満氏の姿を、番記者や選手、球団スタッフなどさまざまな関係者への徹底した取材を通して描き出している。橋本は「野球に興味なくても読める」「小説よりもドラマチック」とその魅力を力説。結果を出すために非情な決断も下す落合監督の姿を通して、組織論やリーダー論にも通じる「ブレない精神」が学べる、ビジネス書としても優れた一冊だと紹介した。

■ホラーなのに純文学? 韓国文学の新たな才能

ファビアンが紹介したのは、韓国の作家チョ・イェウンによるホラー短編集「カクテル、ラブ、ゾンビ」。韓国では10万部を超えるベストセラーとなっている。ファビアンは「ホラーなのに純文学として書かれている」とその新しさを強調。

表題作は、ある日突然父親がゾンビになってしまった家族の物語。ゾンビ映画にありがちなパニックやサバイバルではなく、家族が父親の異変を世間の目から隠しながら、なんとか日常を維持しようと奮闘する姿が描かれる。

ゾンビになっても生前の習慣を繰り返す父親を、仕事に行かせないように必死になる家族の様子はどこかコミカルでありながら、その裏には家族愛と憎しみが入り混じった複雑な感情が渦巻いている。ホラーというジャンルを通して、家族のあり方や社会との関わりを問いかける、骨太な一冊だとプレゼンした。

それぞれのプレゼンターが熱い思いを込めて語った”推し本”は、どれも読書の新たな扉を開いてくれる魅力的な作品ばかりだった。

同番組はBSよしもとにて、毎週日曜昼4:30-5:00に放送。YouTubeの「BSよしもと公式チャンネル」では過去回も配信。今回の振り返りでは触れなかった安部の著書の話などもノーカットで視聴可能だ。

最新話は11月30日(日)に放送。プルーポンチ村上と赤嶺総理がゲストに登場する。




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