
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、イータさんがSNSで発表を続けている『おがみやあかつき』の第1話をピックアップ。
霊能力を持つ高校生が霊を浄化させていくホラードラマがSNSで話題になり、現在は各漫画配信サイトで読めるほか、ナンバーナインから第3巻までコミックが発売されている。本記事では多くの反響を受けて、作者のイータさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
■同人誌即売会で女性の背後に見えた“生霊”

「最近、恋人さんとひどい別れ方をしました?」
ある同人誌即売会。隣のブースの女性と仲良くなった暁とりうは、即売会のアフターで女性に尋ねる。女性の後ろに“生霊”が見えるというのだ。霊感を持つ二人。とくに拝み屋の息子の暁は除霊を得意とする。
暁が能力を使い、無事に“生霊”は消え去る。しかし二人が“生霊”の正体を女性に告げることはなかった…。女性に憑いていたのはただの“生霊”ではなかったのだ…。果たしてその正体とは?数々の心霊現象を普通の高校生が淡々と祓う日常漫画に「期待以上の作品」「ストーリーが好き」「やっぱり面白い」「続きが気になりすぎる」など多くの反響が寄せられている。
■作者・イータさん「拝み屋は一種のカウンセラー」

――『おがみやあかつき』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
きっかけは幼い頃からオカルトやホラーに興味があったのと、物語を書くのが好きで、その中でいくつかの物語をまとめて作り出したのが「暁」です。
ちなみに、私自身はホラー映画やお化け屋敷が大の苦手なのですが、怖い話や漫画は好きというめんどくさい人間です(笑)
――本作はホラーでありながら、全体を通して優しい空気感にあふれています。創作する際にこだわっている点があれば理由と共にお教えください。
昨今のホラー漫画はアクションやかっこいいものが流行っていますが、私の定義するホラーは「人間臭い」ものです。
暁はさまよえる存在のケアをして、悪霊になる前に上に登らせることが使命で、これは神田一族の決まりごとです。
リアルなホラーを書くようにしています。ただ今後は、アクション要素も強くなるかもしれないです。
――“拝み屋”は霊能力者であり、霊媒師ですが、イータさんが考える“拝み屋”とはどのような存在なのでしょうか。
この世に未練を残した幽霊の悔恨をできるだけ聞き入れて、納得する形で送り出す。一種のカウンセラーだと考えています。
――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
気に入っているシーンは、3作目の「ナゲット奢ってください」というセリフ。
冒頭で親友とファストフード店でナゲットを食べるという伏線を、最後に回収できて、我ながらうまく行ったなと満足しています。
――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
今後は登場人物も増え、神田家の歴史や一部アクション要素も増えてきます。
楽しませられるよう一生懸命努力しますので、期待して待っててください!

