アウトドアの暖房、どれが正解? おすすめ14選と選び方・注意点を解説

アウトドアの暖房、どれが正解? おすすめ14選と選び方・注意点を解説

冬キャンプや寒い季節のアウトドアを快適に楽しむために欠かせないのが「暖房」。とはいえ、石油ストーブ・ガスストーブ・電気ヒーター・薪ストーブなど種類も豊富で、「どれを選べばいいの?」と迷う人も多いはず。この記事では、アウトドアに暖房が必要な理由から、タイプ別おすすめ暖房14選選び方のコツや安全に使うためのポイントまで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。

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冬のアウトドアに暖房はマスト。快適さと安全を守るために

冬のアウトドアシーンでは、暖房の準備が欠かせません。その理由は、寒さによる体調管理の重要性と、快適な時間を過ごすためです。関東近郊でも10月以降は朝晩の気温が10℃以下を下回り、12月には氷点下になることも。山間部ではさらに冷え込みが厳しく、より入念な寒さ対策が必要になります。

寒さで体温が奪われると、睡眠の質が下がるだけでなく、低体温症のリスクも高まります。特にテント内は外気温の影響を受けやすく、適切な暖房がなければ快適に過ごすのは難しいでしょう。

さらに、暖房があることで調理や食事の時間もゆったり楽しめるのも魅力です。

冬のアウトドアにおいて、暖房器具は単なる快適装備ではなく、命を守る必需品とも言える存在です。暖房器具の種類や特徴を知って、自分のスタイルに合ったものを選びましょう。

アウトドア暖房器具の失敗しない選び方|5つのポイント

アウトドアで使う暖房を選ぶ際は、使用環境や目的に応じて選ぶことがポイントです。

ここでは、失敗しない選び方の5つのポイントを詳しく解説します。

① 燃料タイプで選ぶ

暖房器具の燃料タイプは主に、石油、ガス、電気、薪、焚き火台の5種類に分かれます。

それぞれ特徴や得意なシーンが異なるので、自分の使用環境や目的に適しているタイプを選びましょう。それぞれの特徴について、詳しくご紹介します。

石油ストーブ

石油ストーブは暖房力が高く、長時間使用に適しています。対流式は360度暖かく、効率良く空間を暖めてくれる点がメリットです。

また、テントの中で使用するスタイルを好む方もいますが、一酸化炭素中毒や火災リスクもあるため、テント内での使用は推奨されていません。使用する場合は自己責任であることはもちろん、十分な換気をして、火の取り扱いに注意しましょう。

カセットガスストーブ

カセットガスストーブはCB缶を使用するタイプで、手軽に使えてコンパクト性に優れている点が特徴です。CB缶の種類によって連続燃焼時間は異なりますが、目安は2〜4時間程度になります。ただし、寒冷地では火力が低下する点に注意が必要です。

携行性に優れていますが、長時間使用したい場合はCB缶コストも高くなりがちです。

電気暖房

電気暖房は一酸化炭素を出さないため、テント内でも安全に使用できる点が特徴です。自宅の暖房器具と同じように使えますが、使用するにはポータブル電源や、AC電源付きサイトなど、電源の確保が必須になります。

一酸化炭素中毒が怖いという人や、自宅で使っている電気ストーブをアウトドアに転用したいという人におすすめです。

薪ストーブ

薪ストーブは暖房力が最も強く、調理にも使えます。ただし、薪ストーブには煙突が必須で、携行重量は6〜10kg程度と重くなってしまいがちです。

また、薪ストーブも一酸化炭素中毒のリスクがあるため、テントの中で使用する場合は注意が必要です。ただし、テントに難燃性素材が使われていて、煙突穴が付いている場合は、十分な換気と火災しにくい環境を作ることができるため、安全に使用しやすくなります。

テント内で使う場合は、一酸化炭素警報機の設置することを忘れずに。

焚き火台

焚き火台はテント外専用の暖房器具。焚き火を暖房として扱うため、電源が不要で、調理も並行して行える点が特徴です。

ただし、残念ながら焚き火台は暖房性能が特別高いというわけではありません。キャンプの雰囲気や、仲間と焚き火を囲いながら楽しむ空間を好む人におすすめのタイプです。

② 使用場所に合わせて選ぶ

使用する場所によっては暖房器具の本来の力を発揮できないこともあるため、メインで使う場所は事前に考慮しておくことをおすすめします。

たとえば、屋外で使うことを想定している場合は、暖房性能の高い石油ストーブや薪ストーブが最適です。また、室内での使用がメインであれば、一酸化炭素中毒リスクのない電気暖房がおすすめ。

なお、石油ストーブや薪ストーブ、カセットガスストーブも室内で使用できますが、一酸化炭素中毒を避けるため、1時間あたり1〜2回、5分間の換気を行いましょう。さらに、一酸化炭素警報器を必ず設置してください。

③ 暖房出力と対応面積を確認する

暖房出力は快適に過ごせる範囲を左右する重要なポイント。暖房出力は「kW」で表記されており、一般的な目安として、1kWの暖房出力で約14立方メートル(約8畳分)の空間を快適な温度に保てます。ただし、天井高や使用環境によって異なる点には注意しましょう。

そのため、ソロキャンプの場合は出力1kW前後の小型ストーブ、ファミリーキャンプやグループキャンプでは、3kW以上の暖房出力が目安になります。

注意

④ 携行性と重量をチェックする

アウトドアシーンにおける暖房器具は、携行性も注目しておきたいポイントです。たとえば、登山やバックパックキャンプでは軽量コンパクトな製品が必須となります。カセットガスストーブは2〜3kg程度で専用ケースに収納できるものが多く、さらに電気暖房も小型モデルなら1〜2kg程度と軽量でおすすめです。

また、石油ストーブや薪ストーブは軽量でも5〜10kg程度の重量になり、本体もかさばるので、携行する場合は車載が前提条件になるでしょう。

⑤ 安全装置の有無を確認する

アウトドアで暖房器具を使用する際は、安全性もしっかり押さえておきたいポイントです。安全装置にはいくつか種類がありますが、代表的なものだと、転倒時自動消火装置や不完全燃焼防止装置が挙げられます。

転倒時自動消火装置はストーブが倒れた際に自動的に火を消す機能で、テント内や燃えるものが近くに置かれることもあるアウトドアシーンでは必須級の安全装置です。また、不完全燃焼防止装置は、酸素濃度が低下すると自動で消火する機能で、一酸化炭素中毒リスクを軽減してくれます。

その他にも、本体が異常に高温になると運転を停止し、火災を防いでくれる過熱防止装置もおすすめの安全装置です。

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