抗がん剤の副作用が出にくい人の特徴
抗がん剤の副作用について詳しく解説しましたが、副作用の出現頻度・程度・時期には大きな個人差があります。そこは体質・基礎疾患の有無・薬剤への感受性など、多岐にわたる要素が複雑に絡み合っているため、抗がん剤投与前に自分はどのくらい副作用が現れるのか正確に把握することはできません。
ここでは、抗がん剤の副作用が出にくい人の特徴について一つご紹介します。
肝機能や腎機能が正常
薬の代謝・排泄は、肝臓や腎臓が深く関与しています。抗がん剤は正常細胞にも影響をきたす強い薬だと前述しましたが、肝臓や腎臓へのダメージも大きく、副作用として肝機能障害や腎機能障害を引き起こすことが多くあります。
そのため、肝臓や腎臓に元々障害がある方は抗がん剤投与によりそれが悪化してしまう可能性があります。もともと肝臓・腎臓が正常な方は余力があるため肝機能障害や腎機能障害が軽度で済む可能性があるとも考えられます。治療中は定期的に血液検査を行い副作用が出現していないか確認することになります。市販のサプリで肝機能や腎機能が悪くなることもあるので、サプリの使用も主治医に相談しましょう。
「抗がん剤の副作用」についてよくある質問
ここまで抗がん剤の副作用を紹介しました。ここでは「抗がん剤の副作用」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
抗がん剤の副作用は投与から何日目がピークでしょうか?
横田 小百合 医師
抗がん剤の副作用のピークは、投与された抗がん剤の種類によって異なります。一般的には、投与後すぐに起こる急性の副作用と、時間が経過してから起こる遅発性の副作用があります。急性の副作用は投与後数時間から1日以内に強く現れることが多く、遅発性の副作用は数日から数週間後を目安に現れてきます。患者さんの体調や、抗がん剤の組み合わせによっても変わります。主治医へ自分に発症する可能性がある副作用とそのタイミングについて尋ねていただくと良いでしょう。
抗がん剤の副作用はいつからいつまで続きますか?
横田 小百合 医師
抗がん剤の副作用の継続期間は、使用される薬剤や治療のスケジュール、副作用の種類によって異なります。例えば脱毛であれば、抗がん剤を投与してからおよそ2~3週間後に髪の毛が抜け始めます。そして、抗がん剤を終了してから約3〜6か月後から髪の毛がまた生え始めると言われています。しびれなどは抗がん剤をやめた後も、半年から年単位で持続します。
抗がん剤の副作用がないと、病気に効果がないということでしょうか?
横田 小百合 医師
副作用の有無と抗がん剤の効果があるかどうかは別問題です。効果があっても副作用が起こらずに済む方もいれば、効果がないにも関わらず副作用が強く出てしまうケースもしばしばあります。薬の量を減らすなどして効果と副作用のバランスを取りながら続けていくこともできます。

