「よろしくお願いします!」名刺交換で始まるドキドキの記者体験
インタビューの舞台は、読売新聞東京本社の見学を終えたあとの、静かな会議室「新聞教室」。広々として落ち着いたその空間で、やさしそうな笑顔で迎えてくださったのは、読売KODOMO新聞の小泉朋子編集長です。
まずは「とっておき体験部!」のこども記者として、名刺交換からスタート。

息子にとっては、こども記者としての2度目の名刺交換。ちょっぴりカタくなりつつも、名刺を差し出す手つきはしっかりしていて、無事に渡すことができました。
そしていざ、編集長の前に座ると、さすがの息子も少し緊張気味。事前に準備した質問をちゃんと聞けるかな……と、親の私もドキドキが最高潮に。

さぁ、これからインタビューの始まりです。
記者の“引き出し”から広がる、小学生に向けた多彩な記事の世界
──学校で「読売KODOMO新聞」をもらって、ときどき読むことがあります。どうして、あんなにたくさんの記事が書けるんですか?

小泉編集長 はい、いい質問ですね(笑)!
読売KODOMO新聞の編集部には、8人の記者がいます。私を含めてみんな、大人が読む読売新聞本紙の「社会部」というところに所属していて、日々のニュースを取材しながら、KODOMO新聞の記事も書いているんです。
社会部は、事件・事故・災害、学校のことなど、暮らしに関わるさまざまなニュースを取材する部署。さらに、記者それぞれがスポーツ、海外ニュース、お寺にまつわる仏像の知識など、自分の「好き」や「得意分野」を持っていて、いわば“引き出し”の中身がみんな違います。その引き出しを開くことで、いろんなジャンルの記事を書くことができるんです。
それから、紙面づくりには小学館さんや四谷大塚さんも協力してくれています。ニュースを伝える前半ページは私たちが、楽しい企画が詰まった後半ページは小学館さんが担当。学習面や毎年秋から冬にかけて発行する「受験新聞」を四谷大塚さんに監修いただいています。チームで力を合わせて、たくさんの子どもたちに手に取ってもらえる新聞を目指しているんですよ。
──のせる記事を選んだり決めたりするときに、大切にしていることは何ですか?

小泉編集長 記事を選ぶときに大切にしているのは、「小学生のみなさんの世界が広がること」です。
毎週の「政治」「経済」「世界」コーナーでは、少しむずかしい話題もありますが、「こんなことがあるんだ!」と知るきっかけになればうれしいです。
選挙などの大きなニュースがあるときは、まずその出来事を子どもたちにもわかるように、ていねいに伝えることを心がけています。テレビでよく耳にする話題を取り上げることで、子どもたちが「これって何だろう?」と興味を持ち、新聞を開いてみようと思えるような、そんな入口になればと思っています。
