デジタル世代の子どもたちにこそ届けたい、“紙”の新聞の魅力とは?
小泉編集長に直接お話を聞けるこんなチャンス、もうないかも……! ということで、筆者も日頃から気になっていた質問を思いきって投げかけてみました。
──先日、息子がKODOMO新聞を手に取った際、真っ先に「ハエ取り紙」の記事に夢中になっていました。
インターネットでは自分の興味に合った情報ばかりが並びがちですが、紙の新聞には、思いがけない話題に出会える楽しさがあると感じています。編集長は、紙の新聞ならではの役割をどのようにお考えですか。

小泉編集長 インターネットでは、自分の興味に合ったニュースが優先的に表示されるしくみになっていますよね。一方で、紙の新聞には、ページをめくるたびに、もともと興味のなかった世界にも自然と目が向き、思いがけず興味が広がっていくという魅力があります。
たとえば、選挙のことが気になって新聞を手に取ったはずなのに、読み進めるうちに「これ、なんだろう?」と、まったく別の話題に心を奪われる。そんなふうに興味の世界を広げていくのが、紙の新聞ならではの役割だと感じています。
──大人向けの新聞にない、子ども向けの新聞の魅力とは?
小泉編集長 KODOMO新聞がいちばん大切にしているのは、子どもたちの「なぜ?」という素朴な疑問に、ていねいに向き合う姿勢。大人向けの新聞とは違って、子どもの目線に立ち、疑問をいっしょに考えていく──そんな紙面づくりが、子ども向け新聞ならではの魅力です。

「ニュースって難しそう……」と思いがちな子どもたちのために、KODOMO新聞は、全ページカラー。見た目の楽しさとわかりやすさで、子どもたちの「読んでみたい!」を引き出しています。
──子どもが楽しみながら新聞を読む習慣を身につけるために、親としてできることはありますか?
小泉編集長 そこ、よく聞かれるんですよね(笑)。
確かに、これまで新聞に触れてこなかったお子さんにとって、「読む習慣」をいきなりつけるのは、ちょっとハードルが高く感じるかもしれません。でも、ちょっとしたきっかけや工夫で、自然と習慣につながっていくこともあります。
まずは保護者の方が読んでみて、「この記事、面白いね」「こんなこと書いてあるよ」と声をかけてみるのがおすすめです。「どれが気になった?」と聞けば、ちょっとした意見交換にもつながります。お子さんが記事を読んでいたら、「これってどういうこと?」と質問してみるのもいいかもしれません。
親子でちょっと話すだけで、新聞はぐっと身近に。気づけば、読むことが習慣になっていた──。そんなふうに、自然に広がっていくのが理想ですよね。
ちなみにKODOMO新聞は、週1回の発行ペース。新聞が毎日届くと「読まなきゃ……」というプレッシャーを感じてしまうお子さんもいる中で、無理なく楽しみながら“読む習慣”が育っていきます。「ちょうどいい」「続けやすい」という、うれしい声も届いていますよ。
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息子の質問にも、筆者の問いにも、ひとつひとつていねいに、まっすぐ答えてくれた小泉編集長。新聞づくりへのこだわりに触れるたび、子どもたちへの深い想いがビシビシ伝わってきて、心にじんわり響く時間になりました。
「小学生の未来は明るい。もっといろんな情報に触れて、もっと広い世界に羽ばたいてほしい」──。その言葉に「なるほど!」と納得。子どもたちの未来も見据えた“本気の想い”がギュッと詰まっているからこそ、小学生新聞の購読者数No.1につながっているのかも……と、しみじみ感じました。
親子で新聞の魅力をたっぷり感じた、まさにとっておきの体験でした。
インタビュー後、息子に起きた意外な変化とは?
小泉編集長のインタビューを通して、新聞づくりの熱い想いに触れた息子は、その感動を夏休みの自由研究にまとめました。

そこまでは事前に聞いていたので、まあ想定内。
でもその後、「読売KODOMO新聞、読んでみたいな」とポツリ。正直、読んでも最初だけかな、と思いつつも、興味を持ったタイミングが大事かなと購読をスタート。
すると…しっかり読んでる! しかも毎週届くのを楽しみにしていて、「毎日来てもいいのになぁ~」なんて言葉まで飛び出してビックリ。まさかの展開に驚きながら、親としてはうれしく、読む習慣が続くようそっと見守っています。
読売KODOMO新聞、気になる方はぜひ手に取ってみてください!
※注)読売KODOMO新聞の「発行部数No.1」は日本ABC協会「新聞発行社レポート2025年6月」より
(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ)
【公式HP】▶読売KODOMO新聞✅ 【関連記事】「ここにニュースが集まるんだ……」肌で触れた報道の現場!【読売新聞】会社見学で、息子の夢が“新聞記者”に⁉(東京・千代田区)
マイナビ子育てが運営する、会員限定・無料のコミュニティ「とっておき体験部!」では、子どもにとっておきの体験をさせたいパパ・ママにぴったりの企画がそろっています。
今回のように「この人に会いたい!」「話を聞いてみたい!」というお子さんの気持ちが、実際にかなうかもしれない特別な体験も。気になった方は、ぜひのぞいてみてください。
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この記事の執筆者あゆーや/アソンデミエータ10歳男の子のママ。書籍編集者時代の自らのさまざまな体験を通して、実体験こそが一生の財産になると考え、息子にも新たな体験をさせようとお出かけする日々。そのなかでも、実際に息子が喜んだお出かけ先や体験スポット、工場見学などの情報を発信しています。■ 子どもとお出かけ体験型ガイド「アソンデミエータ」→記事一覧へ
