一年で最高のシーズン到来 深場で大ダイを狙おう!

一年で最高のシーズン到来 深場で大ダイを狙おう!

正解に向けてアレコレ試すこと

頼みの綱の船長にすがる気持ちで釣り方のアドバイスをもらいにいった。

「うーん、これがその日その日で違うからね。落とし込みの誘いが効くことは多いけど絶対じゃなくて、かえって何もしないでじっとしていたほうが食うときもあるし。誘いって一言でいっても人によってタイミングも動かし方も違うしね。上手な人だとスゥーッと誘い上げたタイミングでほら食った、なんてマジックか!みたいなこともありますけど(笑)。ウチでは仕掛けも釣り方もこっちから決めつけないから、タナも含めて色いろと試してみるのがいいんじゃないですか?そのうちその日のパターンみたいなのが見つかれば食うと思いますけど」

分かってはいたがこれという決定打はないので、海の中を想像して自分の引き出しからあの手この手を繰り出すしかないようだ。

私はこの日5分インターバルを目安に釣っていたが、5分で仕掛けを回収するとエサが残っていたり取られていたり。

ハリを取られることもあったのでエサ取りの正体はフグだったと思う。

フグを含めエサ取りがいそうなときには、コマセはあまり出さず、タナも指示された範囲の上目で待つようにした。

そうこうしているうちにエサのオキアミが半分にスパッと切られたように残ってきた。

よく言うところのマダイの仕業だ。

同じタナ、同じコマセワークで置き竿にしていると、ストン!と竿先が入りグングンと引き込まれた。

ちょうど魚肉ソーセージをパクついていたこともあって、2度目の引き込みがあってから竿を手にした。

「それは間違いないね。型もよさそうだよ!」と船長からのマイクにややプレッシャーを感じつつも、完全向こう合わせでしっかりとハリはカンヌキに掛かっているはず、と余裕を持ってヤリトリを開始する。

結構な良型のようで底をなかなか切ることができない。

それでも竿のしなやかさで引きをいなしていると、ようやく巻き上げられるようになる。

しかし5m巻くか巻かないかのところでフッとテンションが抜けた。

掛かりどころが悪かったのか、ハリ外れだった。

早合わせによるスッポ抜けやハリス切れは釣り人側のミスだが、掛かりどころが悪くてのハリ外れは運としか言いようがない。

そう自分を慰める。

しかしながら、逃がした魚は……を承知で言わせてもらうと3kg以上はあったと思う。

釣り方の図

「今年はだいぶよさそう」 この冬はチャンス大

そしてこの直後に私の背中合わせで、「きた!」と声が上がった。

掛けたのは親子3人で来ていた野原珠恵さん。

ご主人のアドバイスを受けながらのヤリトリは衆目を集め「サバだったらどうしよう」と弱気だが、どう見てもこの引きはマダイ。

コマセカゴを手にして仕掛けをたぐるとキレイなマダイが海面に浮かんだ。

ご主人に無事タモ取りされたのは1.7kgのマダイ。

満面の笑顔で写真に収まってくれた。

残り時間も少なくなり、船長がラストに選んだのは葉山真沖のポイント。

タナ「46、49」のこの場所はエサ取りもいて、残ったエサの状態を見てタナを上げていくと46mで、またオキアミが半分の「らしい残り方」。

急いで再投入し同じタナにセットすると、すぐにスコンと竿先が引き込まれた。

しかしこれは手のひら強の小ダイでリリース。

苦笑しながらの沖揚がりとなった。

釣果は0.5~1.7kgのマダイが0~3枚。

ゲストはハナダイ、アマダイ、イトヨリ、ソコイトヨリ、アジ、サバといったところ。

目下の葉山沖のマダイは数は多そうだが、まだ散らばっている感じ。

じっくりと狙えるときもあれば、エサ取りが多く早い手返しやエサ取りをかわすタナ取りが必要な場面もある。

色いろと創意工夫し大ダイゲットとなれば喜びもひとしおだろう。

「昨年に比べると今年はだいぶよさそうですよ」とのことで、今後水温の低下とともにマダイがまとまれば数釣りも期待できそうな葉山沖だ。

釣行の写真

朝イチは4連続ヒットした

釣行の写真

1kg前後主体

釣行の写真

特大サイズのイトヨリダイ

配信元: FISHING JAPAN