家族それぞれの“好き”を大切にした献立づくり
──ご家庭でも工夫されていることが多いと伺いました。

「はい、子ども3人それぞれ好みが違うんです。お肉が苦手な子もいれば、野菜を避ける子もいて…。だから『全員の好みを踏まえた献立』を考えるようにしています。
たとえばから揚げの日は、脂っぽいのが苦手な子のためにさっぱりした副菜をつけたり、みそ汁に多めの野菜を入れたり。そぼろ丼のときは、お肉多め・野菜多めと盛る量を変えるなど、自然と“サイクル献立”のような形になっています。“食べてほしい”という思いがあるので、できる限り無駄なく、おいしく食べてもらえる工夫をしています」
料理は「発信」だけでなく「自分の癒し時間」
──料理のどんなところが一番楽しいですか?
「料理を作ること自体が好きなんです。片付けは苦手ですけど(笑)。家族や仕事とは関係なく、自分が食べたいから作る。そういう時間がリフレッシュになっています。最近だと栗を使ったお菓子や、パエリアを作ったり。SNSに投稿しない料理もたくさんあります」
夜ご飯。
— 長田知恵(ながたちえ)料理研究家。 (@tsukicook) October 19, 2025
20代の頃にお店で初めて食べて、ハマってしまった海鮮パエリア。
貝と海老の旨みが最高です😊 pic.twitter.com/kgmYgJQIoL
「あと、好きな料理家さんのレシピを作ることもあって、『やっぱりおいしい!』と感動しながら学んでいます。プロのレシピに触れると、自分の表現にもいかせるんですよね」
次に挑戦したいのは料理教室
──今後、挑戦してみたいことはありますか?
「やってみたいと思っているのが料理教室です。オンラインではなく、実際に一緒に作って『おいしいね』と言い合える場がいいですね。あとは自分で作ったお菓子を販売することにも興味があります。単発でもいいので、食べてくれた方の反応を直接見てみたいんです。
今は家庭と仕事のバランスを取りながらですが、いつかその夢を形にしたいと思っています!」
日々の料理と向き合いながら、「作る人の役に立つものを届けたい」という思いで発信を続けてきた長田知恵(つき)さん。10年の積み重ねで培われた工夫や視点には、ごはんづくりに寄り添うやさしさがあふれています。長田さんのアイデアをヒントに、みなさんもいつもの食卓を楽しんでみてください。

