依存し合う親子を捨てるとき
義母は、寝室のただならぬ空気に気づき、テレビを消して愛子に目をやりました。
「愛子ちゃん、勝也とケンカした?」
義母の言葉には余裕がありません。私は、義母が座るソファの前に立ち、弁護士の名刺をテーブルに置きました。
「お義母さん、勝也さんとは離婚します。私は陸人とこの家を出ますので、勝也さんと今後も仲良くお過ごしください」
「え、愛子ちゃんそれってどういうこと?ねえ、勝也はなんて言ってるの?」
私は、義母をまっすぐ見て言い返します。
「これはお義母さんが望んだことですよね?私を排除しようとしていたこと、全部知ってますから」
愛子の声は冷たく、義母の顔はみるみる青ざめました。
「満足ですか?息子さんが帰ってきて。でもすみません、陸人は連れていきます。私の家族ですから」
言葉を失う義母と、玄関先まで来てもなにも言えない夫。そんな2人を残し、私はすっきりとした気持ちで、陸人と家を出ました。もう後ろを振り返る必要はありません。理不尽な重しから解放され、私には温かい実家に戻るのです。
今後は本当の意味で私を尊重してくれる家族と一緒に、陸人が幸せな人生を歩めるように楽しく暮らしていきたいと思っています。そして陸人が大人になったなら、私は絶対に、しっかり子離れをするつもりです。
あとがき:支配の終焉と「最高の親子生活」の皮肉
「離婚」を脅しに使っていた勝也は、まさか妻から既成事実として突きつけられるとは予想もしていなかったことでしょう。愛子さんの毅然とした態度は、彼が愛子さんを「我慢する都合の良い妻」として完全に見下していた驕りを打ち砕きましたね。
義母へ向けた皮肉な言葉は、二人の関係性を永遠の依存関係として突き放しました。理不尽から解放された愛子さんの決断は、未来への大きな一歩となりました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

