「くも膜下出血の症状」についてよくある質問
ここまでくも膜下出血の症状を紹介しました。ここでは「くも膜下出血の症状」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
軽いくも膜下出血の症状について教えてください。
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
病院では、くも膜下出血の発症時の状態を重症度で分類して、発症後の経過の予測を行って治療します。軽度(軽いくも膜下出血)の場合には、これまで経験したことのない突然の激しい頭痛や嘔気・嘔吐がみられます。なお、中等度の場合には意識を失うこともあり、重度の場合には、意識状態が非常に悪くなります。
他にも経過の予測を行う指標はいくつかあり、これらを総合的に判断をして治療します。
高齢者がくも膜下出血を発症した場合、どのような症状が現れますか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
高齢者も若年層もほとんど症状に差はありません。頭痛と嘔気・嘔吐、意識障害の全てかいずれかの症状が現れます。
編集部まとめ
くも膜下出血を発症した多くの人が何らかの後遺症を持つことが多いのは、発症時だけではなく、発症後1-2ヶ月もの間、乗り越えるべき危ない時期があるためです。持病やもともとの体力の問題などのために、経過が良くないと残念ながら救いきれないこともあります。
そのような事態にはならないように、発症したらすぐに病院を受診することはもちろん、発症を予防することが重要です。生活習慣病の発症予防や悪化予防、定期的な脳ドックを受けること、未破裂脳動脈の治療を受けることなどで、脳の健康を保つようにしていきましょう。

