【婚活】「責められているような気持ちになった」 相手の何気ない言葉で《被害者ポジション》に…順調だった恋愛を“自ら壊す”婚活男女たち

【婚活】「責められているような気持ちになった」 相手の何気ない言葉で《被害者ポジション》に…順調だった恋愛を“自ら壊す”婚活男女たち

「全部キミのせい」別れ際に責任転嫁する男性

 関係が終わりそうになったとき、被害者意識を一気に爆発させるタイプもいます。

 まいさん(34歳、仮名)が交際していたこうじさん(39歳、仮名)が、まさにそのタイプ。真剣交際に入り、結婚の具体的な話をするようになっていたのですが、あるとき、結婚後に乗る車について、お互いに考え方がぶつかりました。

 こうじさんの趣味は、スポーツカータイプの車に乗ること。まいさんは「結婚して子どもができたら、それをファミリーカーに買い替えてほしい」と言ったのです。しかし、こうじさんは「スポーツカーは唯一の趣味だし、それ以外には乗りたくない」と譲りませんでした。

 まいさんは冷静に、「スポーツカーは燃費も悪いし、車内が狭い。子どもが生まれて家族が増えたときに適した車ではないでしょ」と伝えました。すると、そこから彼の態度が急変しました。

 その日のデートを終えて帰宅すると、突然のLINEが届きました。

「君は冷たいね。僕が一番大切にしているものを取り上げようとするの? これから家族になろうとしている人に、こんな仕打ちを受けて傷つけられるとは思わなかった」

 まるで自分が被害者で、彼女が加害者であるかのような内容でした。

「現実的な話をしただけだけれど」

 憤慨したまいさんが返信すると、さらにこんなLINEが届きました。

「キミと結婚したら、僕の自由が奪われる。結婚は考えられなくなった」

 それを読んだまいさんは、「ゆっくり話し合いをしま…」とまで打ちかけたのですが、思いとどまりました。自己中心的で、被害者意識の強い彼の性格を目の当たりにした気がしたからです。

 打ちかけた文字を消して、「分かりました。では、交際終了しましょう」とLINEを返信しました。

被害者意識の強い人は、なぜ恋愛を壊すのか

 被害者意識の強い人は、相手の何気ない言動を「否定」や「攻撃」として受け取りやすい傾向にあります。その背景には、過去の恋愛や家庭での傷ついた体験、失敗、不安を受け止める力の弱さが潜んでいます。

 被害者意識は「怒り」ではなく、「私のつらさを分かってほしい」という「寂しさ」から生まれることが多いのです。その表現手段として相手を責めてしまいます。その結果、相手が離れていくという、悪循環を繰り返していきます。

 また、2人の距離が近づくと、安心より不安が強くなるタイプもいます。「もっと愛して」「もっと優しくして」と要求が増え、相手の負担が急激に大きくなることもあります。関係が深まるほどに、依存度が上がっていくのです。

 では、婚活で出会った相手の被害者意識が強いかどうかを見分けるには、どうしたらいいでしょうか? チェックすべきサインは、次の4つです。

・小さな指摘に強く反応する
・すぐ「傷ついた」と言う
・「あなたが悪い」と相手を責める
・「こんな気持ちになったのは、あなたのせい」と責任転嫁する

 こうした傾向が見え始めたら要注意です。結婚は、心の成熟が試される場でもあります。相手の言葉を冷静に受け止め、自分の感情を自分で扱える人を選ぶことが、長く続く結婚生活には大切なことではないでしょうか。

配信元: オトナンサー

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