小児急性リンパ性白血病についてよくある質問
ここまで小児急性リンパ性白血病の検査や治療方法などを紹介しました。ここでは「小児急性リンパ性白血病」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
白血病は完治しますか?
白血病がどの段階で治ったとするかを判断する基準は、いまだ確立していません。小児急性リンパ性白血病は速やかな治療によって80〜90%は寛解しますが、寛解後も再発の可能性があります。寛解後に5年以上再発しない場合は、治った可能性が高いと判断されます。
治療後日常生活に影響は出ますか?
小児急性リンパ性白血病の治療終了後に、著しい影響が残ることは少ないと考えられています。退院直後は入院による筋力低下や、貧血が回復しきっていないことにより、激しい運動は避けた方がよいでしょう。また、白血球が回復していないと感染症にかかりやすくなるため、普段から感染対策を心がけてください。
編集部まとめ
小児急性リンパ性白血病の症状や治療方法を解説してきました。
15歳以下の小児のがんでは一番多く、速やかに治療開始しないと短期間で命を失う可能性もあります。
しかし、小児急性リンパ性白血病の治療成績は年々向上しており、80%以上の患者さんが長期生存しています。
症状の進行が急速な分、気付かないうちに悪化する可能性は低いため、早期発見しやすいがんです。
重度の貧血・発熱・出血などの症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。

