犬が『口の周り』を舐めているときの理由4つ 仕草に隠された心理から確認すべきことまで

犬が『口の周り』を舐めているときの理由4つ 仕草に隠された心理から確認すべきことまで

犬が口の周りを舐めているときの理由

目を細めたチワワ全身

犬が口の周りを舐めるという仕草は、自然な行動のようにも見えますし、ただの癖のようにも思えるかもしれません。

よく見られる仕草であるため、愛犬が口の周りを舐めていても、あまり気にしたことがない…という飼い主もいらっしゃるのではないでしょうか。

犬の仕草には様々な理由や感情があり、健康状態を確認するヒントにもなることがあります。

1.自分の気持ちを落ち着かせようとしている

犬が口の周りを舐めているのは、自分の気持ちを落ち着かせようとしているからです。

不安・緊張・恐怖・ストレスを感じたとき、自分の気持ちを落ち着かせるために、口の周りを舐めることがあります。このような仕草をカーミングシグナルと呼びます。

飼い主に叱られている最中の犬が口の周りを舐めるのは、不安や緊張を感じ、そわそわとする自分の気持ちを落ち着かせるためです。

強いストレスを感じたとき、唾液の分泌量が増えることがあり、口の周りを舐めるとき、クチャクチャと音を立てることもあります。

2.食べ物のニオイや味が気になっている

犬が口の周りを舐めているのは、食べ物のニオイや味が気になっているからです。

ごはんやおやつを食べた後、口の中や口の周りに食べ物のニオイや味が残り、気になっていつまでも舐めてしまうことがあります。

ドライフードを食べた後では、歯にドライフードが挟まっていたり、口の中に残っていたりすることがあります。取り除きたくて、何度も舐める仕草を繰り返します。

水分量の多いおやつを食べた後では、口の周りの被毛におやつが付着してしまっていることがあります。口の周りをお手入れするために舐めているのです。

3.消化器系に不快さがある

犬が口の周りを舐めているのは、消化器系に不快さがあるからです。

おそらくですが、嘔吐してしまうような気持ち悪さを感じているのではないかと思います。人間が胸やけをするようなイメージです。

胃炎・腸炎・膵炎・腎不全など、様々な病気のサインである可能性があります。食欲が低下したり、ごはんを食べない日が続いたりする場合には、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。

4.退屈だと感じている

犬が口の周りを舐めているのは、退屈だと感じているからです。

代償行動と呼ばれているのですが、退屈だと感じたとき、口の周りをペロペロし、その退屈な気持ちを紛らわせようとしています。

犬は退屈であるとき、不安や不満を感じます。飼い主のそばで口の周りをペロペロし、ジッと見つめてくることがあれば、「退屈だよ…」のアピールでもあります。

犬が口の周りを舐めているときに確認すべきこと

伏せているコーギー

犬が口の周りを舐めているときは、その「状況」と「頻度」を確認しましょう。

不安や緊張やストレスを感じるような状況なのであれば、その場から離してあげることで落ち着き、口の周りを舐める仕草は治まるでしょう。

頻度が異常なほど多いと感じ、ひどい口臭がしたり、よだれを垂らすようになったり、ごはんを上手く食べることができないなどする場合では、口の中に問題があるかもしれません。

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