胃がんの予防法
ピロリ菌の除菌
ピロリ菌の感染は胃がんにおける最大のリスクと考えられています。ピロリ菌の感染に気がついたら、除菌をすることがすすめられます。除菌をすることで胃がんへの進行を抑える効果があるため、ピロリ菌の感染が分かった場合には、除菌を検討しましょう。
適正な体重の維持・適度な運動
日本人男性において、BMI27以上で胃がんのリスクが上昇することが報告されています。また、女性の胃がんでは身体活動量が多いほど胃がんのリスクが低下する傾向が報告されています。現在のところ、全体での胃がんとの因果関係ははっきりしていません。しかし、他のがんでのリスクを考えると、適正体重を保ち適度な運動を行うことがすすめられます。
定期的な検診
特に胃がんの危険因子がある方や、ピロリ菌の感染を指摘されたことがある方では、除菌を行っていても定期的に胃がん検診を行うことがすすめられます。早期に発見をすることが、生存率にも大きく関係します。
「口角炎と胃がん」についてよくある質問
ここまで口角炎と胃がんなどを紹介しました。ここでは「口角炎と胃がん」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
胃の調子が悪いと口角が荒れたりするのでしょうか?
和田 蔵人 医師
胃の調子が悪いことで、食物の栄養の吸収が悪くなったり、食欲が低下して栄養分をとれなくなったりすることで口角が荒れることがあります。ビタミンB群(ビタミンB2、6、12)などの不足が口角炎を起こすことがあると言われています。しかし、口角炎の原因は栄養障害だけではありません。乾燥や感染などそのほかの原因である事も多いため、他に原因が無いかを考えてみることも大切です。口角炎が悪化した場合には、皮膚科で相談をして原因を確認すると良いでしょう。
まとめ口角炎の症状は胃がんで起こるとは限らない!
口角があれていると、胃の調子が悪いのではないかと考える方も多いのではないでしょうか?確かに、胃腸の不調で栄養の吸収が悪くなり、結果的に口角炎が起こることもあります。しかし、乾燥や感染など他に原因がある事も多いです。まず、口角炎が持続し、悪化する場合には皮膚科で相談をしてみましょう。また、栄養の吸収が悪い、食欲がないことで口角炎が起こっていることもあります。胃のむかつきがある、痛みがあるなど消化器症状が伴う場合には消化器内科で相談をしてみると良いでしょう。口角炎が胃がんの症状とは言えませんが、重要なサインとなっている可能性もあるため、持続する場合、悪化する場合には皮膚科もしくは、消化器症状があれば消化器内科を受診して相談をしましょう。
「胃がん」と関連する病気
「胃がん」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
消化器系、内科系
胃炎
胃・十二指腸潰瘍
胃食道逆流症膵がん大腸がん貧血胃がんと症状が似ている病気として以上のようなものが挙げられます。症状のみでは病気を区別することができません。気になる症状がある場合には、消化器内科を受診しましょう。
「胃がん」と関連する症状
「胃がん」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状
吐き気・嘔吐
みぞおちの痛み
食欲不振
体重減少
便に血が混ざる
胃がんは初期では症状があまりないことが多いです。進行すると以上のような症状がみられますが、どれも胃がん特有の症状ではありません。気になる症状があれば消化器内科を受診しましょう。
参考文献
日本人における飲酒と胃がんのリスク(国立がん研究センター)
胃がん(がん情報サービス)
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