不安になっている犬を「安心させる」5つの方法

1.優しいマッサージで落ち着かせる
犬が不安で震えているときは、やさしい手で撫でてあげましょう。特に、耳の付け根や肩のあたりを、ゆっくり、同じリズムで撫でると効果があります。これは、犬の体を休ませるためのスイッチを入れ、心を落ち着かせるのにおすすめです。
飼い主が落ち着いた気持ちで触れることで、犬は「この人は大丈夫」と感じ、安心感を得られます。不安で興奮していても、焦らずやさしいタッチで安心させてあげることが大切です。
2.安心できる静かな場所を作る
犬が不安を感じる音や光をシャットアウトして、安全な隠れ場所を用意してあげましょう。雷や花火の音が苦手なら、窓のカーテンをしっかり閉めて、音や光が入らないようにしてください。
クレートやケージに布をかけて暗くすると、犬は穴ぐらのような安心できる場所だと感じます。この隠れ場所には、飼い主の匂いがついたタオルなどを入れておくと、より安心感を得られます。
不安なときにいつでも逃げ込める場所があることが、犬の心の支えになってくれるでしょう。
3.集中できる遊びで気をそらす
不安でソワソワしているときは、夢中になれる遊びで、犬の気持ちを不安からそらしてあげましょう。
一番良いのは、鼻を使う遊び(ノーズワーク)です。おやつを隠して探させる遊びは、犬が得意なことに集中できるため、不安を忘れさせてくれます。また、噛むのに時間がかかるおもちゃ(コングなど、中にフードを詰めたもの)を与えるのも効果的です。
不安な気持ちを楽しい活動に切り替えることで、「ここは安全で楽しい場所だ」と教えてあげましょう。
4.落ち着く音を小さく流す
犬の耳はとても良いので、外の大きな音や嫌な音が不安の原因になることがあります。これを和らげるために、犬がリラックスできる音楽や、自然の音(波の音など)を小さな音量で流してあげましょう。
適度に音を出しておくことで、急な大きな音が聞こえにくくなり、不安を感じにくくなります。ただし、音量が大きすぎると逆効果なので注意が必要です。
いつも穏やかな音が流れている環境は、「ここは静かで平和だ」という安心感を犬に与えます。
5.飼い主が冷静にふるまう
犬が不安そうにしていても、飼い主が「大丈夫?」と心配しすぎたり、大げさに声をかけたりしないことが一番大切です。犬は飼い主の態度を見て、「今、大変なことになっているのかな」と感じてしまうからです。
犬が震えていても、飼い主はいつも通り、落ち着いた態度でいることで、「何も心配いらないよ」というメッセージを無言で伝えます。
飼い主が動揺しないことが、犬にとって最大の安心材料となり、不安を乗り越えるための強い味方になります。
犬の心が落ち着かなくなってしまう主な理由

犬の心が落ち着かなくなってしまう背景には、さまざまな不安の種があります。まず、大きな理由のひとつが、「飼い主との分離」、つまり大好きな群れ(家族)から離されることへの恐怖です。
特に、留守番の時間が長すぎたり、子犬の頃から一人に慣らされていなかったりすると、この不安は「もう二度と飼い主は帰ってこない」というパニック状態にまで発展することがあります。
次に、「過去の嫌な経験(トラウマ)」も大きな原因です。例えば、留守番中に雷や工事などの大きな音で怖い思いをすると、その場所や状況全体に不安を感じるようになります。
また、「生活の変化(引っ越し、家族が増える・減る、飼い主の仕事時間の変化など)」も、環境が予測できなくなるため、犬にとって大きなストレスとなり、心が落ち着かなくなる理由となることがあるでしょう。

