サオリからの長文LINEに呆然とするあすか。洋二は、これは縁の切り時かもしれないと助言し、あすかの心を軽くした。あすかはしばらくサオリに車を出さないことを決意し、今回の件を機に、自分自身と二人の関係を見つめ直す。
もう少し気遣いがほしいと思ってしまう
サオリからの、不満をつづった長文LINEを読んで、私はがく然とした。
メッセージの中で彼女は「ダメだった点があるのはお互い様」と言いながらも、どう見ても私だけが悪いと思っているようだった。そして、一方的に自分の主張を述べた上で、文章の最後には「返答はいらないよ、この話はおしまいね」と勝手に結論付けていた。
私は、親友を送迎すること自体は嫌じゃない。ただ、私の気持ちや状況を一切考慮しないような扱いが嫌なだけだ。彼女は、親友だからこそ甘えていいと思っているのかもしれない。でも、親しき仲にも礼儀あり。運転しているのは私なのだから、最低限の気遣いは必要なんじゃないだろうか?
気遣いほしいと思うのは当然のこと
夫の洋二に、再び相談した。彼は私の話を静かに聞いてくれて、こう言ってくれた。
「分かるよ。そんな態度じゃコンビニに寄るだけでも嫌になると思う。価値観は人それぞれだし、嫌だと感じるのはわがままじゃない。
長年の親友だからこそ、いいところも悪いところも見えてくるんだよ。これで関係がこじれるなら、距離を取るべきときなんじゃない?」
夫の言葉は、私の心を軽くしてくれた。そうだ、これはわがままなんかじゃない。私たちが本当に親友なら、お互いにとってより良い関係を築くために、きちんと向き合うべきなんだ。

