3.痛い・苦しいなど体調が悪い
猫は本能的に弱みを見せないようにするため、痛みや不快感があっても他者にはわからないように隠しがちです。しかし、痛みが強かったり体調が悪化したりすると、いつもよりも弱々しい声や、苦しそうな声で鳴くことがあります。我慢していても漏れてしまう苦しみであったり、あるいは飼い主へ助けを求めて鳴くこともあります。
体調不良で鳴くときは、腹痛などの消化器性トラブルや膀胱炎や尿路結石など泌尿器系のトラブルのことがあります。特に尿路結石は排尿時に痛みを伴うため、トイレに行くときや排尿時に鳴き声をあげることがあります。
これらは緊急性が高い状態なので、自己判断せずにすぐに動物病院を受診してください。その際は、いつからどのような鳴き方か、他にどんな症状があるか、食事や排泄の状態などを詳しく伝えましょう。
4.加齢による認知症
個体差はありますが、猫も11歳以上の高齢になると徐々に認知機能が低下し、認知症の症状が見られることがあります。不安感や混乱が強くなり「夜鳴き」がはじまることもあります。
夜鳴きは大声で鳴くことが多いものの、飼い主が見えないときや、暗闇で迷ったときなどは自分の状況を理解できず不安から「か細く弱々しい声」で鳴くケースもあります。
もし悲しそうな声で夜鳴きをしているときは、優しく声をかけ、体に触れて安全な場所へ誘導してあげてください。動物病院で相談すれば、認知症の症状を和らげるサプリメントや薬を処方してもらえることもあります。
また、部屋の中の段差をなくし、滑りにくい床材にするなど、高齢猫が安全に過ごせる環境を整えることも大切です。

