ニンニクは食べるだけじゃなかった……! プロ直伝の“絶対得する”裏ワザに「すごい効果!」「勉強になる」

ニンニクは食べるだけじゃなかった……! プロ直伝の“絶対得する”裏ワザに「すごい効果!」「勉強になる」

 スタミナ料理には欠かせないニンニクの“絶対得する”意外な活用法を解説する動画が、YouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で10万8000回を超えており、1700件以上の高評価を獲得しています。

 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」を運営しているカーメンさん。総合園芸専門店に20年間勤め、初心者にも分かりやすい園芸の楽しみ方や裏技を公開しています。以前には夏に伸びた一年草をもう3カ月楽しむための“神ワザ”が話題となりました。

 ニンニクは家庭でも比較的栽培しやすい植物。今回の動画では、食材ではなくニンニクそのものの性質に着目し、「病害虫防除剤」「コンパニオンプランツ」「景観用植物」として活用する方法を、実演しながら紹介していきます。

 最初にとりあげるのは「病害虫防除剤」としての活用法。ニンニクのツンとした臭いの元である物質「アリシン」には虫に対する忌避効果があり、病原菌への殺菌効果が特に優れています。そのため酒や酢の入った容器にニンニクをつけてアリシンを抽出すると、簡単に自家製の殺菌剤が作れます。

 使うニンニクは、スーパーで購入できる通常の品種。アリシンを抽出する液体は酒単体でも、酢単体でも良いですが両方を組み合わせて使うこともできます。なお、殺菌剤は水でも作れるものの、抽出効率が悪く保存性も低いのでオススメしないとのこと。

 ここでカーメンさんはさらなるパワーアップのため、酢の代わりとして木酢液を用意。また、カプサイシンの強烈な忌避効果で知られるトウガラシも追加しました。実演のため用意した500ミリリットルのペットボトルに酒と木酢液をそれぞれ半分ずつ入れます。

 効率よくアリシンを抽出するため、皮とヘタを取り除いたニンニクを細かくカット。縦切りにしたトウガラシと一緒に容器へ入れて軽く振ります。この状態で日が当たらない涼しい場所で保管。1カ月ほどでアリシンの殺菌効果と、カプサイシンの忌避効果が出てくるそうです。

 使用する際は、まずは200倍に薄めて数枚の葉っぱに噴霧して植物の状態をチェック。害がないようならそのまま使い、葉が変色するようなら300倍や500倍に薄めて使います。

 2番目に紹介するのは、コンパニオンプランツとしての活用法。ニンニクには虫よけや殺菌の効果があるため、イチゴのように相性の良い植物と一緒に植えると、その生育を間接的に助けてくれます。

 また、パートナーとなる植物との相性が良ければ、同じ場所で同じ作物を育てた際に生じる「連作障害」にも効果を発揮します。具体的な例として挙げられるのはトマト。ナス科の植物は繰り返し栽培すると青枯病(あおがれびょう/細菌による土壌病害)にかかりやすくなってしまいますが、トマトを育てた後に同じ場所でニンニクを栽培すると、その殺菌効果で病気が発生しにくくなります。

 逆にニンニクと相性が悪いのは、アブラナ科やマメ科の植物。特定の養分を取り合って互いの成長を阻害したり、成長を助けてくれる菌をニンニク由来の成分が弱めてしまったりするので注意が必要です。

 3番目の活用法は「景観用の植物」。ニンニクは紫やピンクの花を咲かせる植物「アリウム」の仲間であり、花芽をそのままにしておけばニンニクにも丸い花が咲きます。見た目の良さだけを考えるならアリウムに軍配が上がりますが、ニンニクは安価で手に入れやすく、植えると病害虫対策にもなります。

 景観用として使われる品種はジャンボニンニクのように球根が大きなもの。しっかりとしたキレイな花を咲かせるそうです。ここで注意すべきはマメ科の存在。庭木の中には、食用ではないマメ科の植物も多数いるため、近くに植えないよう気をつけましょう。

 最後に畑で植え付け作業を実演。今回はニンニク単体を植える場合と、同じエリアで後にトマトを栽培する場合の両方について解説します。昨今の天候事情を考慮して排水性を良くするため、ニンニクだけを植える場合は畝の高さを20センチに設定。トマトも植える場合は30センチとします。

 植える順番は畝の端からニンニク、ニンニク、トマトの並びで1セット。ニンニク同士は15センチ間隔、トマト同士は50~60センチ間隔となるように植え付けます。

 ニンニクの球根は可能であれば一晩、短くても2時間は水につけ、柔らかくなった皮をキチンとむいてから植えます。皮があると病気になったり、腐ったりする可能性があるとのこと。コップ1杯ほどの水を吸わせた地面に埋め込んだら、栽培の準備は完了です。どんなふうに育っていくのか楽しみですね!

 コメント欄には、「これすごい効果ありです!」「ホントいつも勉強になる」「奥深いですね~」「にんにくと酢と唐辛子の忌避スプレーは、だいぶ夏の虫対策になりました」「苺の横にニンニク植えます!!」「ジャンボニンニクの花キレイだわよー」などの感想や体験談が寄せられています。

 YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」では、バラを助けてくれる宿根草や、ラベンダーの剪定(せんてい)方法についてなど、園芸好きに役立ちそうな動画を多数発信しています。

動画提供:YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」

配信元: ねとらぼ

提供元

プロフィール画像

ねとらぼ

「ねとらぼ」は、ネット上の旬な情報を国内外からジャンルを問わず幅広く紹介するメディアです。インターネットでの情報収集・発信を積極的に行うユーザー向けに、ネットユーザーの間で盛り上がっている話題や出来事、新製品・サービスのほか、これから興味関心を集めそうなテーマや人物の情報などを取り上げ、ネットユーザーの視点でさまざまなジャンルのトレンドを追います。