子どもの大学浪人や海外留学で「家計がピンチ!」の地獄に陥らないために。FPが教える賢い教育費の積み立て方

「子どもが将来やりたいことができるように、教育資金をしっかり準備したい」。親であればきっと誰もが抱く思いでしょう。大切な教育資金、どのように準備をすればよいでしょうか。ファイナンシャルプランナーの鈴木さや子さんに、今知っておきたい教育費の準備方法について解説してもらいました。

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子どもの教育費は、“毎月いくらかかるか”を知るだけでなく、“親としてどこまで備えるか”を考えることが大切です。

教育費のかかり方は、子どもによって本当にさまざまです。小さい頃から好奇心が旺盛で、やりたいことが多い子どもの場合は習い事代がかさみやすいですし、学校の勉強が苦手な子どもには塾代がかかるかもしれません。スポーツで頭角を現した子には、より高いレベルで学べるクラブに通わせてあげたいと思うのも親心でしょう。

特に高校生になると、教育費のかかり方がぐっと多様になります。部活やスポーツに力を入れる子もいれば、大学受験のための塾代や、将来の夢に向けた習い事にお金がかかる子も。ほかにも留学や遠方の高校への進学、浪人など、家庭によって必要な支出は大きく異なります。

子育て期間中はこうした“想定外の支出”が発生することも少なくなく、教育費には「これが正解」という金額がありません。子どもの進路や各家庭の考え方によって、必要な備えの形は異なるのです。

教育における“想定外の出費”とは

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高校生以降に発生する可能性がある想定外の支出として代表的な、海外留学と浪人、2つの費用を紹介します。

海外留学にかかる費用

あくまで目安であり、為替レートの影響も大きく受けますが、アメリカへ半年間の語学留学をした場合、かかる費用は約200万〜250万円、3ヶ月では100~150万円ほど。留学先がイギリスの場合はアメリカとはほぼ同じ水準、カナダだと少しだけ抑えられそうです。一方、アジア圏の留学先として人気のフィリピンだと半年で約100万〜150万円と、欧米の半額近くに抑えられます(※)。

留学支援制度や交換留学を活用すれば、現地の授業料が免除されることもありますが、渡航費や滞在費は自己負担です。

配信元: マイナビ子育て

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