2.大学以降にかかる支出に備える積み立て方の例
・児童手当を全額積み立て(16〜18歳:月1万円)
→大学入学時に36万円前後になる
・加えて、0〜17歳の間に月1万円をNISA口座で積み立て(年利2%想定)
→大学入学時に約259万円前後になる
合計:295万円
2つを組み合わせれば、15歳の終わりまでに約468万円、大学入学時に約295万円の教育資金を準備できます。学費に加え想定外の出費まで、ある程度は備えられる金額といえるのではないでしょうか。
児童手当や定期預金などの“安全資金”に加え、つみたてNISAのような“育てる資金”を組み合わせることで、リスクを分散しながら効率的に備えられます。
「どこまで備えるか」を決めると家計が安定する

教育費は、すべてを完璧に準備しようとすると、家計を圧迫しかねません。大切なのは、「どこまでを親が負担し、どこからを子ども自身が担うか」を家庭内で話し合っておくことです。たとえば、大学費用は親が負担するけれど、留学は費用を抑えられる交換留学までなら出す、または大学費用は年〇〇万円までなら出すけれど、不足分はアルバイトや奨学金で賄う、といったことです。
“想定外”の出来事も、事前に線引きをしておけば、慌てることなく対応できます。また、教育費をすべて“親の責任”と考える必要はありません。子どもの希望を尊重しつつ、家庭の状況や親の価値観と照らし合わせて、わが家の上限ラインを決めておくことが、無理なく続けられる教育費計画のコツといえるでしょう。
(文:鈴木さや子/編集:マイナビ子育て編集部)
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株式会社ライフヴェーラ代表取締役鈴木さや子CFP ® 1級FP技能士。DCプランナー1級。キャリアコンサルタント(国家資格)。みらい女性倶楽部代表。みらい女性倶楽部 →記事一覧へ
