timelesz・寺西拓人が原嘉孝に「正直、腹が立ちました(笑)」タイプロ前に挑んだ映画初主演作について語る

timelesz・寺西拓人が原嘉孝に「正直、腹が立ちました(笑)」タイプロ前に挑んだ映画初主演作について語る

俳優としてSHOCKシリーズやグランドミュージカルの舞台でも活躍し、2025年2月には男性アイドルグループ・timeleszへの加入を果たした寺西拓人さん。待望の初主演映画『天文館探偵物語』が12月5日(金)より全国公開(11月21日より鹿児島県先行公開中)となる。


鹿児島の繁華街・天文館が舞台の本作で、寺西さんは再開発トラブルに巻き込まれる人情派の私立探偵・宇佐見蓮を演じている。かねてから交流のある室龍太さん、高田翔さん、原嘉孝さんも共演者に名を連ね、推理あり、アクションありの見どころ満載の探偵作品に仕上がった。そんな本作について、寺西さんにたっぷりと語ってもらった。
寺西拓人さんが主演を務める映画『天文館探偵物語』
寺西拓人さんが主演を務める映画『天文館探偵物語』 / (C)2025「天文館探偵物語」製作委員会


■“初主演映画”は最初で最後「皆さんと幸せになれる作品に」
――初主演映画となる本作は、「timelesz project -AUDITION-」の直前まで撮影をされていたということですが、ご自身としては本作にどのような思いをお持ちだったのでしょうか?

【寺西拓人】オーディションを受けることは決めていましたけど、どうなるかわからないし、そういうことに関係なくいただいていたお仕事でもあったので、ちゃんと一つのお仕事として向き合うという気持ちで、特別何か意識したことはなかったです。

ただ、僕の“初主演映画”は最初で最後なので、そこに対して思うところはありました。主演に選んでいただいたからには、たくさんの方に観ていただいて、多くの方に「見てよかった」と思ってもらえる、皆さんと幸せになれる作品にできたらいいな、という思いで挑みました。


――主演として心がけたことはありますか?

【寺西拓人】まったくございません(笑)。主演とはいえ、皆さんがいないとできないですし、うちの会社からもキャストが3人出てくれて、名だたる共演者さんもいらっしゃいますし、みなさんの力を借りつつという感じでしたかね。初めてのことなので、無理に片肘張って頑張ろうみたいなことはあんまり考えずに、自分にできることをやったという感じです。

――クランクインが中盤のシーンだったということですが、台本の流れとは違う撮影に戸惑いなどはなかったですか?

【寺西拓人】そうですね。西岡德馬さんと対峙するシーンからだったのですが、初めて現場に行ったら西岡さんがいるっていうのは、けっこう衝撃ではありましたけど(笑)。やっぱり、誰もが知っている名優さんと対峙する役っていうのは、すごくありがたいなと思いながらやらせていただきましたね。あとは前日だったと思うんですけど、西岡さんに食事に連れてってもらったんですよ。そこでちょっと話せたりもしましたし、個人的なことで言うと、次の舞台でもご一緒するということもあって、すごく楽しく撮影できました。
西岡德馬さんが大物政治家・板倉雄馬役で出演
西岡德馬さんが大物政治家・板倉雄馬役で出演 / (C)2025「天文館探偵物語」製作委員会


■自分の苦しみや痛みを見せない蓮に共感
――蓮を演じるうえで、ご自身とリンクしていると感じたところや、逆に全然違うと思ったところについて教えていただきたいです。

【寺西拓人】急に助けを求めに来た人に対して、僕ならあそこまで動けないなって。それだけ街に温かさがあって、この商店街の人たちはみんな、家族や仲間っていう意識があるところはすごく羨ましいし、自分にもそんな場所が欲しいなと思いましたね。似ているところは、うーん…。自分の苦しみや痛みみたいなものをあまり見せないところは、少し似ている部分ではあるのかなと思います。僕は普段、人にあまり相談したりしないので、そういうところですかね。
事件の中心となるシングルマザー、橋口凪役を演じた大原優乃さん
事件の中心となるシングルマザー、橋口凪役を演じた大原優乃さん / (C)2025「天文館探偵物語」製作委員会


――役づくりとしては、最初と最後の気持ちの変化などをどのように演じましたか?

【寺西拓人】今回は巻き込まれた出来事が大きかっただけで、人を助けるということはきっとこれまでもやってきていているので、根本的なところは変わってないと思うんです。でも、自分の過去を吐露するとか、自分の弱みを人に見せるみたいなところは、彼の成長だったのかなと、すごく思います。
凪の息子、翔真が誘拐される事件が発生!
凪の息子、翔真が誘拐される事件が発生! / (C)2025「天文館探偵物語」製作委員会


――鹿児島ロケというのも見どころの一つかと思いますが、撮影現場はどんな雰囲気だったのでしょうか。

【寺西拓人】先輩のツアーなどで鹿児島に行ったこと自体はありましたが、街を歩いたりしたわけでもなく、どんな場所なのかあまり知らなかったので、今回あらためていい場所にめぐり合えたな、いい場所を教えてもらえたなと思っています。スタッフさんやキャストさんも鹿児島出身や在住という方が多かったんです。いろいろなお店に連れていっていただいたりして、いい時間でした。タイトな撮影ではあったのですが、行けるときはスタッフさんも交えて、みんなでご飯に行くこともありましたね。

――天文館でお気に入りの場所はできましたか?

【寺西拓人】ゆっくりできる時間がない中でも、一人でサクッと食事をするようなことはあって、3回くらい行ったお店があるんです。アサリとかの貝がすごくたくさん入ったお味噌汁を出しているお店なんですけど、そこで定食を食べて、すぐ帰って、セリフ覚えて…ということをしていました。居心地もいいし、食事もおいしいし、また天文館に行ったときに訪れたいと思う場所ですね。
蓮の相棒・健斗役を演じた肥後遼太郎さん
蓮の相棒・健斗役を演じた肥後遼太郎さん / (C)2025「天文館探偵物語」製作委員会


――蓮の相棒・健斗を演じた、肥後遼太郎さんとの共演はいかがでしたか?

【寺西拓人】彼が年下ということもあり、兄貴と弟みたいな関係性を自然に演じられたかなと思います。鹿児島出身ということで、鹿児島のことを教えてもらったりもしつつ。先んじて夏に撮影していたシーンにも彼が入っていたので、この作品の雰囲気なんかも教えてもらって、コミュニケーションをとりながら役を作っていけたと思います。

■timeleszでともに活躍する原に「けっこう腹立ってました」
――探偵が主人公の人情味あふれる作品ですが、寺西さんがもつ探偵のイメージと、その違いなど蓮を演じるうえで難しさを感じたところがあれば教えてください。

【寺西拓人】探偵というと、浮気調査とか…?探偵業の方と話したこともないので、あんまりイメージが湧かないですね。本作での探偵は、亀を探すとか、困った人を助ける便利屋さんのような存在なんですよね。そういった意味では探偵としての役作りはそんなに考えていなくて、とにかく人を助けるということ。それで結果的に大きな出来事に巻き込まれるっていうのはあるんですけど、探偵といえばこう、みたいな意識はそんなになかったですね。

――蓮は人を助ける探偵ということですが、寺西さんはグループの中で誰かを助けたいという気持ちが強い方ですか?

【寺西拓人】困っている人がいて、助けを求めているのであれば、というぐらいですかね。積極的に何かをやってあげるタイプではないので。わりと助けられる側、救いを求めている側のことを考えちゃうタイプで……。それこそtimeleszでいうと、原とかはいい意味でいろいろやってあげたいタイプだと思うんです。そういう役割分担みたいなものがグループ内でできていると思うので、なにかを聞かれるとか、確実に自分に助けを求めているなっていうとき以外は原に任せていますね。
訳アリシングルマザー、凪の兄・橋口拓海役を演じた原嘉孝さん
訳アリシングルマザー、凪の兄・橋口拓海役を演じた原嘉孝さん / (C)2025「天文館探偵物語」製作委員会


――そんな原さんとの撮影エピソードを教えてください。

【寺西拓人】本当に一瞬で終わりました(笑)。でも、timeleszのオーディションが始まったのが撮影の2日後ぐらいで、お互いに受けるとは言ってなかったんですけど、マネージャーさんも一緒だったのでなんとなくわかっていて。「課題どうする…?」って感じで、ホテルでフリを覚えるみたいなことを2人でちょっとやったのは覚えてます。撮影の合間というか、夜ちょっとだけ。ほかは特にないです(笑)。まじで一瞬で終わったけど、悪役というか、そこは徹底して演じてくれていたと思いますね。あとはもう、彼は鹿児島を楽しんでいただけなので。サウナ終わりの原とマネージャーさんが現場に遊びに来たときに、僕はけっこう腹立ってましたよ(笑)。

原に限らず、室くんと高田くんもシーンはそんなに多くなかったですけど、ずっと同じような環境でやってきたんで、一緒に作品作りができてすごくありがたかったですね。

――高田さんとのアクションシーンもありましたね。

【寺西拓人】そうですね。こういうことやったなって思い出すのは、アクションですね。街を走ったり、自転車に乗ったり…印象的ですね。台本の描写とか戸書きを読んだときには、とんでもないことが行われているなって思ったんです。車を追いかけるとかもそうですし、怒って壁を殴って悶絶みたいなことが全部文字で書いてあって「どうやって撮っていくんだろう?」って。あまり想像がついていなかったんですけど、実際に撮影するとこういう風になるんだ、というのが勉強になりました。
蒲生清彦役・高田翔さんとのアクションシーンも見どころの1つ
蒲生清彦役・高田翔さんとのアクションシーンも見どころの1つ / (C)2025「天文館探偵物語」製作委員会


――同じ現場に旧知の仲であるお三方がいらっしゃることによって、助けられたと感じたり、いてくれてよかったと思ったりした出来事があれば、教えてください。

【寺西拓人】やっぱり知った顔がいると安心しますよね。それこそ、アクションは信頼も大事な要素なので、本当に長い付き合いの高田くんとアクションシーンをやることができたのは、すごくよかったと思います。初めましての相手だとお互いに気を使ったりもしますし、時間がない中でスムーズに撮影ができたのは、彼らのおかげかなと思っています。

■今後の野望は「貝の仕事がしたい」
――本作には“人生を変える”というテーマがあると思うのですが、寺西さんにとって、人生が変わったと感じた瞬間があれば教えてください。

【寺西拓人】ご縁で繋がっている仕事なので、本当にいっぱいあるんですけどね。その中で一つ挙げるのなら、一番最初のお仕事だったHey! Say! JUMPさんのバックダンサーですね。サッカー少年が、横浜アリーナのとんでもない音量の声援を浴びながら、一面のペンライトと先輩の輝きを見て「これをちゃんとやりたい」と思ったので、人生が変わった瞬間はそこだと思います。

――今後も出演作が目白押しでご活躍に期待が高まりますが、個人としてでもグループとしてでもいいので、寺西さんの今後の野望についてお聞かせください。

【寺西拓人】本当にいろいろなことをやらせていただいていて、ありがたいなと思いつつ、timeleszに加入してから、“貝のお仕事をしたい”って言っていたんです。貝のお仕事ってなんだよ、って話なんですけど(笑)。それがまだ叶っていないので、なにかありましたら、ぜひお願いいたします(笑)!




■映画『天文館探偵物語』
11月21日より鹿児島県先行公開中
12月5日(金)よりTOHO シネマズ日比谷ほか全国公開
企画・原案・プロデュース:嶋田豪
監督・脚本:諸江亮
出演:寺西拓人
   大原優乃、肥後遼太郎/室龍太、高田翔、原嘉孝(友情出演)
   SHIGETORA、新名真郎、西田聖志郎/西岡德馬
製作:アイエス・フィールド/「天文館探偵物語」製作委員会
配給:アイエス・フィールド/S・D・P
(C)2025「天文館探偵物語」製作委員会

◆スタイリスト:九(Yolken)
◆ヘアメイク:二宮紀代子


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配信元: Walkerplus

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