「アンタさえいなければ」養母とのあつれき、親族の心ない言葉…60代女性が語る"生きていてよかった"理由

「アンタさえいなければ」養母とのあつれき、親族の心ない言葉…60代女性が語る"生きていてよかった"理由

●「思った通りになるのが悔しかった」

複雑な過去を抱えながら、なぜ前向きに生きられているのか。女性はその理由をこう語る。

「家庭環境が悪いと、非行に走ったりしても『あの家庭の子じゃ仕方ないよね』って言われると思うんです。でも私はずっと、『周囲の思った通りになるのは絶対に嫌だ』と思ってきました。『どんな環境で育っても幸せに生きている人間もいるんだぞ』という証明になれたらって」

●「生きていないとやり直せない」

記者が女性に取材したきっかけは、弁護士ドットコムニュースが10月に配信した<“一緒にいてあげれなくてごめん”出産した我が子3人を押し入れに隠した女性…困窮の中、赤ちゃんポスト遠く>という記事だった。

子どもが虐待されたり殺害されたりするニュースに触れるたびに、女性は胸が痛くなるという。

「助けられなかったのかなって思うんです。生きていないと、やり直すこともできない。『命をつないでこそ』だと思います」

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