
家族と「葬儀」や「お墓」について話し合ったことはある?
終活への意識が高まりつつある一方で、「お墓」や「葬儀」といった最も重要なテーマについて、家族と十分に話し合えていない人も少なくないのではないでしょうか。
人生の後半を安心して迎えるためには、早めの対話が欠かせません。
ということで実施された今回のアンケート。どのような結果となったでしょうか。
約半数が家族と「葬儀やお墓」について話し合えていない
まずは、家族と「葬儀」や「お墓」について話し合ったことがあるか聞きました。

「葬儀」や「お墓」について家族と話し合ったことがある人は約半数にとどまり、具体的に話し合えた人はわずか14.3%でした。
一方で、「話したいがまだ話せていない」が13.4%、「まったく話していない」が34.0%と、多くの家庭で終活の重要テーマが未対話のまま残されている現状が浮き彫りになりました。
続いて、家族と葬儀について話し合えない理由を聞いてみました。

家族と葬儀について話し合えない理由として最も多かったのは「まだ早いと思っている」でした。
また「自分自身が考えたくない」「縁起が悪い」といった心理的な抵抗も大きく、終活の話題そのものに向き合いにくい雰囲気が伝わってきます。
さらに「タイミングがつかめない」「何を話せばよいかわからない」という声も多く、話し合いのきっかけづくりが課題と言えます。
家族と葬儀について話し合えない具体的な理由の一部を紹介しています。
家族と葬儀について話し合えない具体的な理由は?
・縁起が悪いと思うから。(60代・男性)
・少し認知が入っているから、機嫌が悪くなるのが怖い。(60代・女性)
・母親が96歳、姉が73歳なことから現実的ながらも却って生々しくて話辛い。(60代・男性)
・マニュアルも手元にないので、何からしたらいいのかよくわからない。(60代・男性)
・亡くなってから決めれば良いことなので、事前に話し合う必要はないと思います。(60代・男性)
・自分や家族の死について考えたくない。(60代・男性)
・家族に病人がいるので悲観的なことを話して気分を悪くさせたくない。(70代・男性)
家族と葬儀の話ができない理由には、心理的な抵抗や家庭の事情が深く関わっていることがわかります。
「縁起が悪い」「死について考えたくない」といった気持ちの負担に加え、高齢の家族に対して生々しくて言いづらいと感じるケースも多く見られました。
また、認知症の家族がいるため話しづらい、病人に不安を与えたくないといった配慮から避けている人もいます。
さらに「何から話せば良いかわからない」「亡くなってから決めればいい」という意見もあり、準備の必要性や具体的な進め方がわからないこともハードルになっています。
