話し合うきっかけは「終活や相続の話題が出たとき」が最多
続いて、家族と葬儀について話し合う場合、どのようなきっかけがあればよいと思うか聞いてみました。

家族と葬儀の話を始めるきっかけとして最も多かったのは「終活や相続の話題が出たとき」でした。
続いて「親戚や知人の葬儀に参列したとき」「親が一定の年齢になったとき」など、自然に話題が出るタイミングが選ばれています。
具体的にどのようなきっかけがあれば良いと思うかと、その理由を一部紹介しています。
具体的にどのようなきっかけがあれば良いと思うかと、その理由は?
・この前親父が死んだときに、次は、母親という感じで話がしやすくなりました。(60代・男性)
・親にはなかなか切り出せないので、自分から言ってきてもらいたい。(60代・女性)
・身近な人が亡くなった時。真剣に考えるきっかけになる。(60代・男性)
・テレビでも知人でもそのような情報を見たとき。(60代・女性)
・近親者の入院等により、話題に挙げやすくなったとき。(60代・男性)
・実際に今年に入って母親は複数回入院しており、現在もリハビリを兼ねて入院しているが、母や姉が具体的な話を振ってくれれば取り組みやすい。(60代・男性)
・さあ話すぞと言う意気込みではなく、何気なくテレビや雑誌を見て、それとなく話すのが自然かもしれない。(60代・女性)
・似たような家族構成の方の葬儀等の話を聞いたとき。具体的に自分たちの身に置き換えて考えやすいから。(60代・男性)
家族と葬儀の話を始めるきっかけとして多かったのは、身近な人の葬儀・入院など、現実を意識せざるを得ない出来事でした。
「親族が亡くなったことで話しやすくなった」「入院を機に真剣に考えるようになった」など、実体験が対話の後押しになるケースが目立ちます。
また、「テレビや雑誌で関連情報を見たとき」「家族から話題を振ってほしい」という声もあり、強い気構えではなく“自然に始められる流れ”が求められていることがわかります。
最後に、家族と葬儀について話し合うことの大切さについて聞き、その一部を紹介しています。
家族と葬儀について話し合うことの大切さについて、自分の考えを教えてください。
・本人の意思を知ることは大切と思う。(60代・女性)
・縁起が悪かろうといずれは迎い入れることなので話し合いたい。(60代・男性)
・親はやはり普段から、子どもにどのような葬儀を望むか言っといて欲しいです。(60代・男性)
・現実的には葬儀費用が掛かるので、直葬・家族葬・葬儀会場を利用した近親者を呼ぶ、といった本人の意向確認は必要ではないかと考える。(60代・男性)
・世間体や見栄等ではなく、本来はどのようにしてほしいかを聞き、なるべくそれに沿ったものにする。(60代・男性)
・死は絶対に来ます。 自分が考えているよりお金がかかります。 葬儀場、お寺さん、など今から考えておかないとしんどいと思います。(60代・男性)
・いつくるかわからないから心構えは必要。(60代・女性)
・自分の家族ならではの葬儀にしたい時、隣近所にも理解してもらうためには、家族と日ごろから話し合っておくことが最低条件となるのではないか。(60代・男性)
家族と葬儀について話し合うことの大切さについては、「本人の意思確認が不可欠」という声が特に多く寄せられました。
費用面や葬儀形式などは、後から家族が判断すると負担が大きく、本人の希望を事前に知ることが家族の安心にもつながります。
また、「死は必ず訪れるものだからこそ心構えが必要」「家族ならではの葬儀にするためにも日頃の対話が大切」といった意見もあり、トラブルや後悔を避けるためにも生前の話し合いが重要だと考える人が多いようです。
調査概要
「家族と話す終活に関するアンケート」
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2025年11月11日 ~ 11月19日
調査対象者:60代以上の全国の男女
有効回答:350サンプル
質問内容:
- 質問1: あなたは家族と「葬儀」や「お墓」について話し合ったことがありますか?
- 質問2: 家族と葬儀について話し合えない理由は何ですか?(複数選択可)
- 質問3: 家族と葬儀について話し合えない具体的な理由を教えてください。
- 質問4: 家族と葬儀について話し合う場合、どのようなきっかけがあればよいと思いますか?(複数選択可)
- 質問5: 具体的にどのようなきっかけがあれば良いと思うかと、その理由を教えてください。
- 質問6: 家族と葬儀について話し合うことの大切さについて、あなたの考えを教えてください。
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
引用元:NEXERと自由に家族葬( https://jiyuni-kazokusou.jp/ )による調査
NEXER
https://www.nexer.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)
