飲酒後の後悔と、医師が語る忘年会シーズンに起こりやすい健康リスク
年末の風物詩ともいえる忘年会。
久しぶりの再会や一年の労をねぎらう場として楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
しかしその一方で、「飲みすぎて記憶がない」「翌日に支障が出た」といった後悔の声も聞こえてきます。体調不良だけでなく、仕事や人間関係に影響するケースもあります。
では、実際にどれくらいの方が忘年会シーズンに“飲酒による失敗”を経験しているのでしょうか。また、医師はどのようなリスクを感じ、どのような行動をNGと考えているのでしょうか。
そこで実施された今回の調査。どのような実態が明らかとなったでしょうか。
約6割が忘年会シーズンの飲酒による失敗経験あり!
1位は「記憶がなくなった!」
はじめに、忘年会シーズンの飲酒による「失敗経験」について、週1回以上飲酒する20〜60代の男女に聞きました。

「忘年会シーズンに、飲酒によって失敗した経験はあるか」と尋ねたところ、以下のような回答結果になりました。
・「よくある(11.2%)」
・「ときどきある(36.8%)」
・「一度だけある(14.1%)」
・「ない(37.9%)」
忘年会シーズンの飲酒によって失敗経験がある人は約6割いることがわかりました。
飲酒を日常的に楽しむ人の中でも、忘年会のような特別な場では気が緩みやすく、つい飲みすぎてしまう傾向があると考えられます。
では、実際にどのような失敗をしたことがあるのでしょうか。ここからは、前の質問で「ない」と回答した人以外に聞きました。

「忘年会シーズンに、飲酒によってどのような失敗をしたか」について尋ねたところ、「記憶がなくなった(54.9%)」が最多で、「終電を逃した/終電で寝過ごした(42.9%)」「体調を崩した(29.8%)」となりました。
記憶がなくなったり、終電を逃したりと、いずれも飲酒量のコントロールを怠ったことから生じる失敗が多いようです。
特に、「記憶がなくなる」ほどの飲酒は、自身の体調だけでなく安全面にも影響を及ぼす可能性がありますが、その結果としてどのような“困りごと”が生じたのでしょうか。
「その失敗で困ったこと」について尋ねたところ、「翌日の体調不良(二日酔い・頭痛・吐き気など)(62.0%)」が最多になり、「無駄な出費が発生した(33.1%)」「家族・パートナーに迷惑をかけた(19.9%)」となりました。
体調不良だけでなく、経済的・人間関係への影響も見られ、飲酒の失敗が生活全体に及ぶリスクを示しています。
飲酒の際は、適量を守る意識と、体調・周囲への配慮を忘れないことが重要といえるでしょう。
