飲酒失敗の対策「水分補給」「ウコン摂取」「食事をしてから」が上位に
では、飲酒によるトラブルを防ぐために、どのような対策をしている人が多いのでしょうか。

「飲酒による失敗を防ぐために何か対策をしているか」について尋ねたところ、「こまめに水分補給をする(37.5%)」が最も多く、「ウコンなどのサプリメントを事前に摂る(29.9%)」「食事をしてから飲む(22.3%)」となりました。
飲酒による失敗防止のための行動としては、「水分補給」「サプリメントの活用」「食事をしてからの飲酒」など、体調管理や飲酒量のコントロールを意識した回答が上位に並びました。
飲酒トラブルの防止に向けて、さまざまな対策をしている人が多いことがわかりましたが、実際に「飲みすぎてしまった翌日」には、どのような行動をとっているのでしょうか。
「これまでに飲みすぎたと感じた飲み会の翌日に行ったこと」について尋ねたところ、「経口補水液やスポーツドリンクを飲んだ(32.6%)」「1日中寝ていた(30.7%)」「味噌汁やスープなど温かい食事を摂る(29.0%)」が上位になりました。
多くの人が身体回復を重視する行動をとっており、温かい食事を摂るなど“肝臓ケア”を意識する傾向も見られます。
また、「しじみ汁など肝臓によいとされる食材を摂る」という回答も約2割見られ、対処法を自分なりに確立していることがうかがえます。
医師が警鐘を鳴らす! NG飲酒行動1位は「イッキ飲み」
では、医療の専門家は忘年会シーズンの飲酒による健康トラブルをどのように見ているのでしょうか。
ここからは、内科医に聞きました。

「忘年会シーズンは飲酒関連の健康トラブルが増えると思うか」と尋ねたところ、「とてもそう思う(51.3%)」「ややそう思う(45.4%)」で、合わせて9割以上が健康トラブル増加を懸念していました。
忘年会シーズンは飲酒の機会が集中するだけでなく、冷えや疲労が重なり体調を崩しやすいため、医師の間でもリスクの高まりを実感していることがうかがえます。
実際、忘年会シーズンにどのような健康トラブルが増加するのでしょうか。
前の質問で、「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した人に「忘年会シーズンに増加する飲酒関連の健康トラブル」について尋ねたところ、「急性アルコール中毒(58.6%)」「二日酔い(48.4%)」「脱水症状(43.6%)」が上位を占めました。
重症化のリスクがある症例から軽度の不調まで幅広く挙げられ、飲酒量の増加が多方面に影響を及ぼしていることがわかります。
この結果から、忘年会シーズンの飲酒は単なる“飲みすぎ”にとどまらず、身体機能や生活習慣に負担をかける可能性が高いと考えられます。
そのような中、医師はどのような飲酒行動が特に危険と考えているのでしょうか。

「医師として『やってはいけないNG飲酒行動』と考えるもの」について尋ねたところ、「イッキ飲み(47.8%)」が最も多く、「空腹時の飲酒(46.6%)」「服薬後の飲酒(39.7%)」となりました。
いずれも身体への負担が大きい行為であり、飲酒に慣れた人ほどリスクを軽視しやすい点が指摘されています。
特に、若年層や社交的な場では、これらの行為が“盛り上がり”として容認される傾向もあり、啓発の必要性が高いといえるでしょう。
