秋の山で5時間粘って… 野鳥愛好家が撮った『青いモフモフ』に「美しい」

秋の山で5時間粘って… 野鳥愛好家が撮った『青いモフモフ』に「美しい」

寒さが一段と厳しくなってきた2025年12月1日現在。山へ入れば、赤く色づく紅葉だけでなく、冬の時期だけ日本で過ごす『冬鳥』の姿も楽しめるでしょう。

野鳥撮影歴15年の鳥見人(@Kingfis48508472)さんは、同年11月29日、自宅近くの山をカメラ片手に散策していました。すると、地域によっては冬鳥として知られる『ルリビタキ』と遭遇。

胸を高鳴らせながらシャッターを切ると、秋と冬の空気が同居したような、美しい1枚が生まれました。

鳥見人さんがとらえた、鮮やかな構図の写真がこちらです。

紅葉を背景に、木の上にとまるルリビタキの写真

青と白色の羽が特徴的なルリビタキと、燃えるような紅葉の赤が見事に調和しています。

名前にある『瑠璃』は、青い鉱物『ラピスラズリ』の和名。その名の通り、澄んだ青色の羽が、背景の紅葉を大きくぼかすことで、いっそう際立って見えますよね。

さらに、冬の寒さに備えて脂肪を蓄えたり、羽毛の間に空気を含ませたりして、ふっくらとした『モフモフ姿』になっているのも愛らしいポイントでしょう。

幻想的な1枚には、Xで「素晴らしい光景!」「紅葉の色味で『ルリ男くん』の美しさが倍増している…。オーラがすごい」などと、絶賛の声が寄せられました。

紅葉を背にするルリビタキの1枚 撮影した野鳥愛好家を取材

まるで絵画のような1枚に心を奪われた筆者は、撮影した野鳥愛好家の鳥見人さんを取材。

鮮やかな写真を撮影した状況や、ルリビタキに対する思いなどを聞きました。

――紅葉とルリビタキが『共演』した写真を撮った経緯を教えてください。

近所の山で紅葉が見頃だったので、「紅葉と野鳥を一緒に撮りたい」と思い、夜明け前から山に入りました。

紅葉のきれいな場所に到着すると、ルリビタキの鳴き声が聞こえてきたので、動かずにじっとしていると、オスのルリビタキが出てきてくれたんです。

ただ、なかなか自分が思うような撮影ポイントには来てくれず、この写真を撮るまでに5時間はかかりましたね。

――野鳥を撮影して15年とのことですが、『幸せを運ぶ鳥』として知られるルリビタキを見ると、どんなことを感じますか。

生まれて初めて青い鳥を見た時に、きれいな容姿に心を奪われてしまい、すっかりとりこになりました。

以来、ルリビタキだけでなく、オオルリやコルリといった青い鳥を見るたびに、感動して胸がドキドキしてしまいます。カメラのシャッターを切る手は毎回震えていますね。

鳥見人さんが長時間粘った末にとらえた、縁起がよい冬鳥の1枚。

写真を見た人にも、小さな幸せを分け与えてくれそうですね…!

※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。


[文・構成・取材/grape編集部]

出典 @Kingfis48508472
配信元: grape [グレイプ]

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