睡眠中にしゃっくりをしていると、健康に問題がないか不安になる方もいるのではないでしょうか。一般的にしゃっくりは、一時的なもので健康にも問題がないことがほとんどですが、稀に病気が隠れていることもあります。この記事では、睡眠中にしゃっくりが出る原因や考えられる病気、そして具体的な対処法を詳しく解説します。しゃっくりが続いて困っている方は、ぜひ参考にしてください。

監修医師:
久高 将太(琉球大学病院内分泌代謝内科)
琉球大学医学部卒業。琉球大学病院内分泌代謝内科所属。市中病院で初期研修を修了後、予防医学と関連の深い内分泌代謝科を専攻し、琉球大学病院で内科専攻医プログラム修了。今後は公衆衛生学も並行して学び、幅広い視野で予防医学を追求する。日本専門医機構認定内科専門医、日本医師会認定産業医。内分泌代謝・糖尿病内科専門医。
睡眠中にしゃっくりが出る原因

しゃっくりは突然出てくることがほとんどです。状況に関係なく現れるため、困った経験をする方も少なくありません。しゃっくりはどのような原因で起こるのか、ここでは詳しく解説していきます。なぜ睡眠中でもしゃっくりが出てしまうのか、ぜひ参考にしてみてください。
横隔膜のけいれん
しゃっくりが出るのは、横隔膜のけいれんが関係しているといわれています。横隔膜とは、肺と胃の間にある筋肉の膜のことで、収縮すると声帯が閉じて「ヒック」という音がします。横隔膜のけいれんが起こる原因はさまざまではっきりしたものはわかっていません。
夕食を食べすぎたり、アルコールを多量に摂取したりすると、睡眠中でも横隔膜のけいれんを引き起こしてしゃっくりが出てしまいます。
胃腸の不調やガスの影響
胃腸にガスが留まると、横隔膜が圧迫されてしゃっくりを引き起こします。
ガスが留まって胃が膨張している状態では、横隔膜の神経が刺激され続けます。その結果、横隔膜のけいれんが起こりしゃっくりが発生してしまいます。
病気が隠れている可能性
数日間しゃっくりが続く場合では、病気が隠れている可能性も考えられます。
しゃっくりは、ほとんどの場合で無害とされていますが、重篤な病気の症状として現れることがあります。一般的に、しゃっくりが続く期間が48時間以内の場合、急性のものといわれ特に問題はありません。しかし、2日以上続いている場合は、持続性のしゃっくりとも考えられるため、医師に相談するようにしましょう。
持続性のしゃっくりが出る病気として、以下があげられます。
・胃食道逆流性
・胆嚢疾患
・肝炎
・膵炎
・肺炎
・アルコール依存症
・脳腫瘍や脳卒中
しゃっくりは、さまざまな病気が原因で発生します。
何年もしゃっくりが続いている方が脳検査をしたところ、腫瘍が見つかり、手術で摘出したらしゃっくりが止まった、ということもあります。
しゃっくりとは関係がなさそうな病気でも、隠されている可能性があるため、何日もおさまらなくて気になる方は病院への受診を検討してください。
睡眠中にしゃっくりが続くときのリスクと注意点

睡眠中にしゃっくりが続く状態を放置していると、以下のようなリスクが存在します。
・睡眠の質が低下
・身体の疲れやストレスが蓄積する可能性
・睡眠障害につながる可能性
それぞれ具体的に解説します。
睡眠の質が低下
しゃっくりが睡眠中に出ていると、眠りが浅くなって、睡眠の質が低下してしまうリスクがあります。この状態が何日も続いてしまうと、体内時計が乱れてしまい、日中の生活への影響も出てしまいます。
・集中力や活力の低下
・朝起きても眠気を感じる
・イライラ感や倦怠感がある
・食欲不振や消化不良がおこる
・血圧の変動や心拍数の乱れ
睡眠の質の低下は、身体にさまざまな不具合を起こしてしまいます。これらの症状が気になったら、早めに医師に相談するようにしましょう。
身体の疲れやストレスが蓄積する可能性
十分な睡眠が取れてないと、日中の疲れを身体が回復しきれず疲れやストレスが蓄積してしまいます。睡眠不足によって免疫系の働きが低下してしまうと、感染症にかかりやすくなってしまいます。
慢性的な疲労感は、日中の生活の質も低下させてしまいます。ストレスに伴う異常なホルモン分泌により、心身の健康に影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
睡眠障害につながる可能性
しゃっくりが長時間続くと、睡眠障害の原因になることがあります。不眠症などの問題も引き起こす可能性があるため、注意しなければなりません。
慢性的な睡眠不足に陥ると、記憶力や判断力の低下、さらには生活習慣病のリスクが高まる可能性もあります。睡眠の質を確保するためには、早めの対策が大切です。

