「どの話題作にも“彼女”がいる」事務所移籍で波紋呼んだ24歳・女優の復活劇。主演の“月9”は視聴率5%台も…

「どの話題作にも“彼女”がいる」事務所移籍で波紋呼んだ24歳・女優の復活劇。主演の“月9”は視聴率5%台も…

事務所移籍後の低迷を乗り越え、大復活

このように名演技を見せている森だが、昨年までは女優として微妙な立場に置かれていた。清純派女優として2021年に急成長を遂げたものの、同年には事務所移籍騒動が報じられ、メディアに取り上げられることが多かった。

 画像:株式会社フジテレビジョン プレスリリースより移籍後、しばらくは演技が評価されず、2023年放送の月9ドラマ『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)では、間宮祥太朗とダブル主演を務めたものの、平均世帯視聴率は5%台(関東地区・ビデオリサーチ調べ)という結果に終わり、視聴率面での厳しい評価を受けた。移籍後は出演作も増えていたが、残念ながらその評価は必ずしも高いとは言えなかった。

そう考えれば、2025年は森にとってまさに大復活の年と言っても過言ではないだろう。では、そんな森の魅力とは一体どこにあるのだろうか?

森は、作品に自然に溶け込む演技を得意とし、複雑な感情を持つキャラクターを見事に表現する力を持っている。それだけに、設定が難しい役柄のほうがむしろ力を発揮するタイプだ。これまでは正統派ヒロイン的な役が多かったが、2025年に入ってからはさまざまなキャラクターを演じる中で、その本領を存分に発揮している印象を受ける。

今後、より難解な役がキャスティングされることで、森の演技力がさらに引き出され、人気を集めることは間違いないだろう。

かつて名監督・是枝裕和氏は、森について「森さんの中には小さな樹木希林がいる」と絶賛している。樹木希林は、難役を次々とこなし、晩年まで圧倒的な演技力で多くの人々を魅了し続けた女優。その希林と重なる部分が、森には確かに存在している。森には、“第二の樹木希林”としての素質があると感じさせる何かがあるのだ。

この投稿をInstagramで見る

森七菜(@mori.chan.7)がシェアした投稿





そんな森が次回作に選んだのは主演映画となる2026年春に公開予定の『炎上』だ。森が演じるのは、両親に厳しく育てられ、感情をうまく表現できない主人公・小林樹里恵。舞台となるのは新宿歌舞伎町で、都市の喧騒とともに主人公の内面の葛藤が描かれる。

監督を務めるのは、サンダンス映画祭などで高く評価されている長久允。長久の作品は常に挑戦的で、独自の視点から物語を展開することで知られており、『炎上』もかなり攻めた内容になりそうだ。

今年再ブレイクした森がどんな演技を新作で見せてくれるのか、多くの人に注目してほしい。

<文/ゆるま小林>

【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆



配信元: 女子SPA!

提供元

プロフィール画像

女子SPA!

女子SPA!は出版社・扶桑社が運営する30~40代女性向けのWebメディアです。恋愛、結婚、仕事、育児、さまざまな人間関係や価値観など…“リアルを生きる女性たち”に役立つ情報をお届けします。