「縦隔腫瘍」の初期症状は“無症状”が多い? 見逃されやすい危険サインを医師に聞く

「縦隔腫瘍」の初期症状は“無症状”が多い? 見逃されやすい危険サインを医師に聞く

縦隔腫瘍の前兆や初期症状について

縦隔腫瘍を発症していても、無症状で経過して気付かないこともあります。無症状で経過するケースは良性腫瘍や悪性腫瘍の初期である場合が多い傾向にあります。

しかし、悪性腫瘍の場合では、咳や声のかすれ、息苦しさ、胸の痛み、胸の圧迫感などの呼吸機能に関連した症状を伴うことがあります。また、腫瘍が大きくなると周囲の臓器を圧迫することにより、さまざまな症状を認めるケースもあります。腫瘍が脊髄を圧迫したときに手足が麻痺したり、食道を圧迫したときに食べ物がつかえたりすることがあります。

縦隔腫瘍の検査・診断

縦隔腫瘍が疑われる場合は、血液検査や画像検査、組織学的検査などが行われます。

血液検査

血液検査では、一般的な検査項目のほか、がん細胞から作られるタンパク質などの値を調べる「腫瘍マーカー」を確認します。

画像検査

画像検査では、胸部のMRI検査やCT検査などが行われます。

MRI検査やCT検査は、腫瘍の存在だけでなく、他の臓器に転移していないかを確認する上でも重要です。

組織学的検査

組織学的検査とは、腫瘍の組織を一部採取し、顕微鏡でがん細胞の有無などを調べる検査です。組織の採取は、腫瘍の種類や部位に応じて、針を刺して採取したり、外科的に切開して採取したりする方法があります。

配信元: Medical DOC

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