「脳動静脈奇形」の初期症状を医師が解説 発見が遅れやすい理由とは?

「脳動静脈奇形」の初期症状を医師が解説 発見が遅れやすい理由とは?

勝木 将人

監修医師:
勝木 将人(医師)

2016年東北大学卒業 / 現在は諏訪日赤に脳外科医、頭痛外来で勤務。 / 専門は頭痛、データサイエンス、AI.

脳動静脈奇形の概要

脳動静脈奇形(AVM)は、脳のなかで動脈と静脈が異常な血管でつながる先天性の病気です。血管がつながり合って塊(ナイダスという)になり、一部の動脈や静脈、毛細血管が正常に発達せず、血管壁が弱い状態になります。

脳動静脈奇形が存在するだけでは症状が現れませんが、血管が突然やぶれて脳出血やくも膜下出血を起こしたり、脳の一部が虚血状態になることでてんかん発作が起こったりすることがあります。

脳動静脈奇形によって脳出血やくも膜下出血などの症状が現れるのは、20〜30代の男性に多く、50歳までに発症することが多いとされています。

脳出血やくも膜下出血が起こるのは年に1〜2%の割合だと言われており、初回出血による死亡率は約10%、再出血による死亡率は約13%です。
脳出血やくも膜下出血などが発症する前に、人間ドックなどの検査で初めて脳動静脈奇形が判明することもあります。(出典:小児慢性特定疾病情報センター「36脳動静脈奇形」)

脳動静脈奇形の存在がわかり、無症状で経過する場合は、血圧管理などの内科治療をしながら経過を見ていきます。
一度出血した場合は、手術や放射線治療などが適応され、単独もしくは組み合わせて治療します。

治療方針は、脳動静脈奇形の大きさや部位などの条件を考慮しながら決定します。

脳動静脈奇形

脳動静脈奇形の原因

脳動静脈奇形の原因は不明で、遺伝によって発症する病気でもありません。

胎児期の発達過程で脳の血管網が正常に形成されないまま出生することが、主な要因と考えられています。血管の塊は出生後も残存し、徐々に拡大することもあります。

配信元: Medical DOC

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