出血性ショックとは、出血によって血液量が足りなくなり、本来血液が必要な器官が機能を維持できなくなる病気です。
最悪の場合、命にかかわるケースもある恐ろしい病気となります。しかし、聞き慣れない病名であり、その症状などわからない方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、出血性ショックの特徴をご紹介します。原因や症状・初期症状・応急処置も解説するため、参考にしてください。
※この記事はメディカルドックにて『「出血性ショック」ってどんな症状?後遺症についても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
春日 武史(医師)
練馬光が丘病院総合救急診療科集中治療部門
出血性ショックの後遺症

後遺症は残りますか?
出血性ショックの後遺症として、脳や臓器への障害が残る可能性は少なくありません。大量の出血によって、脳や臓器に十分な血液が循環されなかったため、出血が止まった後もダメージが残ったままになるケースがあるのです。また、出血原因となった外傷の位置などによっては、それが原因で後遺症が残るケースもあります。さまざまな後遺症が考えられるため、非常に恐ろしい病気です。
家族や周りの人にできることはありますか?
出血が確認され、すぐさま治療が必要なシーンであれば、家族の方はできるだけ早く患者さんの元まで駆けつける必要があるでしょう。これは、患者さんの状態に合わせた治療や手術を行うために、了解を得なければならないケースがあるためです。場合によっては直ちに手術や輸血が必要なケースがあります。その際に、一刻も早く対応が必要です。
また、治療後の後遺症については、すぐに発覚するものばかりではありません。出血は止まっていながらも、この病気のために機能が低下した臓器や脳に障害が残っている可能性があります。そのため、機能低下や障害にいち早く気づけるように、まずは気にかけてサポートが必要です。より詳しく障害などの内容がわかれば、それにそった生活の送り方や治療の進め方が医療機関から教えてもらえます。家族や周りの方は、適切なサポートができるようにしましょう。
最後に、読者にメッセージがあればお願いします。
出血性ショックは、大量に血液が失われるだけでなく、脳や臓器機能などの低下を招く恐ろしい病気です。
出血量が増えれば、命にかかわる可能性もあります。そのため、万が一周りに症状が見られる方がいれば、適切な応急処置ができるようになっておきましょう。内出血の場合は、体外への出血が見られず対応に困ることもあります。その際は、表情や意識状態などから、症状を把握することが重要です。
応急処置でできることは限られますが、救急で運ばれる際に状態を細かく伝えることは、人命を救う大きなポイントです。正しい情報を把握しておき、いざという時に備えておきましょう。
編集部まとめ

出血性ショックは大量の出血から、多臓器不全などを起こす可能性がある恐ろしい病気です。また、出血量によっては、後遺症を残す可能性も十分あります。
そのため、早急な応急処置・治療が非常に重要です。万が一の時のためには、症状の把握や応急処置の把握を行っておきましょう。
また、身近な方がこの病気にかかった際には、少なからずサポートが必要な状態であるかもしれません。現在の症状・状態を把握し、適切なサポートができるようになりましょう。
参考文献
出血性ショック|一般社団法人日本血液製剤協会
多臓器不全 (たぞうきふぜん)|難病情報センター
出血性ショック|松原市

