【学生がやってみた防災】駄菓子で笑顔に!鬼怒川決壊の教訓から学ぶ子ども向け非常食

【学生がやってみた防災】駄菓子で笑顔に!鬼怒川決壊の教訓から学ぶ子ども向け非常食

作ってみて分かった非常食の工夫

最後に調理してみてわかった非常食に関しての工夫を紹介していきます。

水分量を調節する

一番のコツは水分を多めにして作ることです。今回であれば豆乳の量を調整することで、大人から子どもまで幅広い層に合わせて食感を変えることができます。特に冷製コーンポタージュについては量を調整することで味の濃さも変えることができるので、濃い目の味が好きな子どもには豆乳の量を少なく、逆に固形物を飲み込むことが難しい高齢者の方々には豆乳の量を多くし、飲みやすくするといった工夫ができます。

非常食を無駄にしないために

非常食を常備するうえで最もネックなのが保存期間です。水はまだしも、乾パンに関しては普段から食べるものではないため気づいたら賞味期限が切れているといった事が多々あります。そこで小さい子どもがいる家族の場合、今回のようにお菓子を非常食とすることをお勧めします。普段は子どものおやつとして常備しておき、いざというときは非常食にすることもできます。今回使ったお菓子以外にも賞味期限が長いお菓子はたくさんあるので探してみるのも楽しいかもしれません。ぜひ、これから紹介するおまけコラムも参考にしてみてください。

おまけコラム

災害時に役立つ賞味期限が長い食品、また賞味期限が長い理由を書いていきます。また、いずれも「一般例」「製品例」「業界知見」などであり、すべての製品に通用するわけではないことをご了承ください。

・ガム
ガムには、基本的に賞味期限がありません。なぜならガムに使用されている原材料は、ガムベース、糖類、香料などの品質劣化が少ない物質を用いているからです。

・糖が多いお菓子
食べられる可能性が高いです。砂糖が多いと微生物の繁殖を抑える効果があります。また、飴などは水分が少ないため、腐敗の原因となる菌が繁殖しにくいです。

・チョコレート
ほぼ問題なし。表面に白い粉のようなものがふいたようになるブルーム現象が起き、風味や食感が落ちる可能性はありますが、保存状態が良ければ食べられることが多いです。

・乾燥系のお菓子
油の酸化や湿気による劣化が進むこともありますが、保存状態が良ければ食べられる可能性があります。
今回使用した材料の賞味期間も書いておきます。

・うまい棒コーンポタージュ味

賞味期間は150日。
・キッコーマン調製豆乳
賞味期間は180日(未開封)

・BIGカツ
賞味期間は90日

・フルーチェ
賞味期間は製造後1年1か月(未開封)

皆さんも面白いアイデアがあれば、教えてください。

<執筆者プロフィル>
高橋澄玲
木庭遥之
野村陸人

配信元: 防災ニッポン