信頼できる輸入代行業者の見分け方
では、どのように輸入代行業者を選べばいいか、という話になりますが、見分けるポイントは、「営業許可証、貿易権を持った正規の業者かどうか」です。
買い付けて日本に発送すること自体は、日本語ができれば誰でもできるため個人がやっている輸入代行サービスも多くあります。中国が高度成長した背景には、日本の技術支援や企業進出などがありますが、その過程で実は日本語を話せる人材が大量に育ったのです。

しかし、個人の多くは適切な納税をしていなかったり、偽物を扱っていたりして、中国当局に摘発されていきなり業務が止まってしまうことがあります。当然、払ったお金は戻ってきません。きちんと法人登記をして、中国政府の認可を受けている業者を選んでください。
その上で、「日本に拠点があるかどうか、日本向け専門か、日本人がいるかどうか」も判断基準として大事です。
結論を先に言うと「日本人が経営し、現地にも日本にも拠点がある業者」を選ぶのがベストです。

仕入れでは中国に拠点のある輸入代行業者に依頼することになりますが、その場合に「日本人が常駐している業者」を選んでおけば、トラブル発生時に日本語でやり取りができ、日本の商習慣にも明るく、細かい点の行き違いが起きにくいからです。日本のマーケットで通用する品質についても理解がありますので、トラブルが起きにくいと考えられます。逆に、個人エージェントの場合は忙しくて対応が後手に回ったり、摘発されたり、お金持ち逃げのリスクがあるので避けたほうがいいでしょう。
「日本向け専門でやっているか」の観点も大事です。中国輸入ビジネスは輸入代行業者がほぼ必須ですが、これは各国どこでも同じ条件です。ですから、日本以外の国をクライアントに展開している輸入代行業者も多いのです。「日本語も喋れるし日本向けもやっているけれど、クライアントのほとんどはアフリカです」というようなところだと日本品質がわからないことがあるのです。
その上でどのような業者を選べばよいかと言うと、多くの人が使っている業者がよいでしょう。加えて、インターネットで「中国輸入代行」などで検索し、何社かに「この商品を10個仕入れたいけれど、いくらで仕入れができますか」といった形で問い合わせて反応を見ることも大切です。
また、輸入代行業者が主催しているセミナーや勉強会に参加してみてください。できればオンラインよりオフライン(会場で開催)がおすすめです。オフラインは利用者も参加していることが多いので、実際に中国輸入ビジネスをしている人からの声も聞くことができます。

