冬の風物詩、お歳暮。取り扱うお店はたくさんのお客さんで賑わいます。
筆者の友人B子はある年百貨店のお歳暮受付のパートに出ます。常連のお客さんが多く、厳しいことを言われることもありますが……
百貨店のお歳暮受付
今から数年前、B子はとある百貨店のお歳暮受付のパートに出ることにしました。
毎年お歳暮の時期にだけ募集がかかる仕事で、B子はこの年に初めて応募したのでした。
数日間の研修を終え、いよいよ受付カウンターに立つことに。
接客業に慣れていないB子はあたふたしながらなんとか仕事をこなします。
やって来るお客さんは毎年の常連が多く、中にはもたもたするB子の対応にしびれを切らして、
「慣れている人に代わって」
と言われてしまうこともありました。
常連のマダム来店
そうして時間は過ぎていき、しばらくすると一人のマダムがB子の立つカウンターにやって来ました。
「あら、新人さん?」
マダムはやって来るなり、温和な笑みを浮かべて言いました。
新人、という言葉にギクッとしてしまうB子。
また、慣れている人に代わってと言われてしまうかも……
しかし次のマダムの言葉は予想外なものでした。
「ゆっくりでいいからね。頑張って!」
話を聞くところによると、マダムはここ数年毎年この百貨店からお歳暮を送っており、何人か見知っている従業員もいるとのこと。

