サンタクロースはどうして赤い服を着ているの?
聖ニコラスカトリック教会(オハイオ州ゼーンズビル)のステンドグラス, Public domain, via Wikimedia Commons.
サンタクロースと言えば、白いひげをたくわえて、赤い服を着た陽気なおじいさんを思い浮かべる方がほとんどでしょう。聖ニコラスから始まったサンタクロースが、なぜこのようなビジュアルへと変化したのでしょうか?
1930年代に、アメリカのコカ・コーラ社が、クリスマス・キャンペーンにコーラを飲むサンタクロースのイメージを打ち出しました。この絵を描いたのはハッドン・サンドブロム(1899 - 1976)という人物です。
サンドブロムのイラストがきっかけで「サンタクロース=赤い服」というイメージが一般的になったというのが有力な説です。赤はコカ・コーラ社のイメージカラーであり、それに合わせたカラーリングとして「赤い服」を着たサンタを描いたと思われています。
厳密には、サンドブロムのイラスト以前にもサンタクロースは赤い服で描かれることがあったといわれています。しかし、サンドブロムによるイラストは、現在も続くサンタクロースのイメージ形成に大きな貢献をしたのでした。
聖ニコラスを描いた「イコン(聖画)」
アンドレアス・リッツォス『イコン:神の御座を伴うキリスト昇天』, Public domain, via Wikimedia Commons.
聖ニコラスは、聖人の中でも「イコン(聖画)」に描かれることが多い人物です。
イコンとは、イエス・キリスト、聖母マリア、聖人、聖書の重要な出来事、教会史上の出来事などが描かれた平面像のことです。原則として作者の署名はなく、祈りに使用されています。イコンは神聖な領域への窓口や、入口とも考えられているのです。
イコンのサイズは多岐にわたり、家庭用の小さなものから、大聖堂用の巨大なものまで、さまざまな大きさが存在しています。東京・上野にある国立西洋美術館では、「神の御座を伴うキリスト昇天」というイコンを鑑賞できます。左右に描かれた6人の聖人の中に、聖ニコラスが描かれています。
