【パパの育児】半年の育休中に“シフト制育児”を導入。お互いしっかり眠れたことで、心の余裕が持てた!

■妊娠判明直後、妻が重いつわりで休職。産後のサポート体制を強化するきっかけに

――半年間の育休を取ろうと思ったきっかけを教えてください。

北野さん もともと「子どもができたら育休を取りたいな」と思ってはいたんです。でも、そのときはまだ漠然としていて、具体的な期間までは考えていませんでした。
 ただ、妻が妊娠判明直後に、重いつわりで3カ月ほど休職することになってしまったんです。自分はテレワークを増やしてもらったものの、出張も多く、看病と仕事の両立はなかなか大変でした。
 そのときは妻の体調がいつ回復するかも分かりませんでしたし、産後も同じようなことになるかもしれない。お互いの実家がちょっと遠いので、頼るとしてもすぐというわけにはいかないし、何より初めての妊娠・出産・育児で不安もある。腰を据えて妻をサポートするのが大事だと思いました。
 また、せっかくなら長期で取得して、生まれてくる子どもの成長をじっくり見守りたいという思いもありました。育休の制度を調べてみると、ちょうど6カ月で給付金の割合が変わると知り、「それならこのタイミングがちょうどいいかも」と思って、半年の育休を希望しました。

――上司の方には、いつごろ相談されたのですか?

北野さん 妻の妊娠を報告したタイミングで、上司のほうから「育休はどうするの?」と聞いてくれたんです。一般的には安定期に入ってから報告する人が多いと思うのですが、妻のつわりがかなり重かったこともあって、妊娠初期に相談しました。
  当時、弊社の男性の育休取得率はおよそ3分の1程度(2025年度3月時点では6割に増加)。育休の取得者は増えていましたが、半年間取得した方は他におらず、自分の希望は少し驚かれたかと思います。しかし上司は「気にせずしっかり取っていいよ」とすぐに受け入れてくれて。本当にありがたかったですね。
 上司にもお子さんが4人いて「仕事より子育てのほうが大変だよ」とよく話していたので、理解が深かったのかもしれません。部署のメンバーもあたたかく声をかけてくれて、サポートしてもらえたことに感謝しています。

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「妻の体調が優れない時期は、遠方の両親を頼ってサポートをお願いしたり、私の上司にスケジュール調整のお願いをしたりして、なんとか乗り切りました」(北野さん)

■育休に入る3カ月前から引き継ぎ資料を準備

――仕事の引き継ぎはどうされましたか?

北野さん 育休に入る3カ月くらい前から、引き継ぎ資料の準備を始めました。普段の仕事も一人で完結するものは少なく、チームで進めることが多いので、誰が資料を見ても理解できるように工夫しました。
  おかげで、引き継ぎはとてもスムーズに進んで、心配することなく育休に入れました。育休中も仕事に関して聞かれることや部署からの連絡もほとんどなく、「自分ってまだこの会社に在籍してる? 戻ったら別の人間が座ってるなんてことない?」と、逆に心配になったくらいです(笑)。

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「2歳になった息子。電車ブームで家でも電車のおもちゃで遊んでいます」(北野さん)

配信元: マイナビ子育て

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