3.皮膚の炎症
みかんを食べると中毒症状や消化器症状の危険性がありますが、実は中毒物質は皮に多く含まれています。そのため、みかんの皮を触るだけでも炎症を起こすことがあるのです。
これは、みかんに含まれる「ソラレン」という物質が原因です。ソラレンには紫外線の感受性を上げる働きがあり、これが皮膚炎のきっかけとなることがあります。冬になるとみかんの皮を猫の頭に乗せる写真がSNSなどで話題になりますが、中毒症状が出る場合があるので絶対にやってはいけません。
ちなみに「リモネン」も皮に多く含まれているため、皮を食べてしまったり、触ってしまったりしないように気を付けましょう。
誤飲したときの対処法
前述のように、猫にとって中毒物質となるリモネンやソラレンは、みかんの皮部分に多く含まれています。果実や果汁を少量食べたくらいであれば様子見しても構いませんが、皮を食べたり皮膚に付着したときには注意が必要です。
皮を大量に誤飲してしまった場合は、消化不良を起こす可能性もあります。消化器官に詰まった結果、腸閉塞になったりするケースも。無理に吐かせると思わぬ事故につながる場合があるので、早急に動物病院へ行くことをおすすめします。
場合によっては、動物病院で催吐処置や胃洗浄を行うことになります。状態が悪いと入院になることもあるので、みかんを食べさせるときは気を付けなければなりません。
また、中には、みかんにアレルギー反応を示す猫もいます。知らずに与えると少量でもアレルギー症状を起こす可能性があるため、いつもと異なる様子が見られたらすぐに動物病院に行ってください。

