昨今は元旦から初売りセールを始める店も多いため、年末セールが終わった翌日に初売りセールを迎えるという、まさに息をつく間もなく怒濤の繁忙期が続く。今回紹介する話では、その恐怖の繁忙期に備えて派遣を依頼。しかしやってきた派遣さんは第一声で「お正月の三が日は休みます」と言い出したからさぁ大変!現場の空気が凍り、殺気立つのだった。

本作『天然非常識、無垢さん』を描いたのは、ブログにて漫画を描いているゆき蔵(@yuki_zo_08)さんである。アパレル業界で約10年の接客経験を持つゆき蔵さんは、当時の実体験をベースに店舗名や人物は身バレしないようにアレンジを加えながら作画を進めているという。なかでも“接客業の闇”を描いた連載作『女社会の知られざる闇。』はおすすめだ。自身が体験した事実をベースに描いているだけあり、接客業に携わったことがある人なら“わかり味が深い”内容となっているため、多くの人の共感を得ている。

ゆき蔵さんに今回のエピソードについて詳しく話を聞いてみた。
――派遣さんが初売りセール初日のドタバタの中で、メモを残して勝手に帰ってしまった…というエピソードが衝撃でにわかに信じがたいのですが、この部分は大袈裟でもアレンジも加えてなく事実でしょうか?
事実です。「置き手紙したしオッケー!」という感じだったんでしょうね。
――ゆき蔵さんは彼女のことを「悪意なく迷惑行為をしてしまう人」と描いていましたが、初売りセール初日の早退は仮病と判明します。どのあたりから怪しいと思っていましたか?
そもそも「休憩いらないです」って提案してくるあたりですでに怪しかったです。お正月の休みを欲しがってもいましたし…。


初売りセール初日の「生理痛」は仮病とあっけなくバレたこの派遣さんだったが、生理を仮病に使ったり盾にしているあたり質が悪い人の予感がする…。今回の話で登場する派遣さんは接客業の経験があり、遅番もOKで土日祝日も出勤可能という条件を満たしていたので人事は採用したとのことだが、実は4歳児のママでもあった…。状況は人それぞれ異なるので一概には何ともいえないが、本当に遅番は可能なのか!?「義母と同居していて旦那さんも理解あるので大丈夫です」と話していたそうだが、蓋を開けてみると話がまったく違っていて…。問題児の派遣さん登場の回をぜひ最後まで読んでみてほしい。
取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)
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