”切断”に至ることもある重篤感染症 「ガス壊疽」の進行と治療の重要性を医師が解説

”切断”に至ることもある重篤感染症 「ガス壊疽」の進行と治療の重要性を医師が解説

ガス壊疽の前兆や初期症状について

ガス壊疽の初期症状は24時間以内に見られることがほとんどで、傷の周りに強い痛みを伴う赤い腫れが現れます。
腫れは急速に拡大し、青みのある色に変化して水ぶくれが生じます。
水ぶくれには血の混じった分泌物がたまり、傷口から悪臭を伴うことが特徴です。

全身症状として、発熱や脈拍の上昇、倦怠感が見られることもあります。
傷の周りの皮膚を押すとピチピチとした感触(ガス触知)が得られます。

治療が遅れると感染は筋肉組織の深くまで広がり、患部の皮膚が青みのある色から黒ずんだ色に変色していきます。
さらに進行すると、多臓器不全や敗血症が起き、ショック状態や昏睡状態に陥ります。
適切な治療がおこなわれない場合、死に至る可能性があります。

ガス壊疽の検査・診断

ガス壊疽の診断は、傷口に特徴的な所見がないか視診で確かめた後、画像検査や血液検査、培養検査の結果を元に進めていきます。

画像検査

画像検査では、X検査や筋肉内にガス像があるか確認したり、CT検査やMRI検査で壊死している筋肉組織の範囲を調べたりします。
ガス壊疽の診断材料になるだけでなく、適切な治療方針を決めるのに重要です。

血液検査

血液検査では白血球やCRPなどの炎症マーカーを測定し、感染の程度を確かめます。
筋肉組織の壊死が進んでいると、白血球やCRPだけでなく、CKの上昇も見られます。
多臓器不全の状態を確かめるために、肝臓所見のASTやALT、貧血所見のヘモグロビン、腎臓所見のクレアチニンなども測定します。

培養検査

培養検査では傷口から採取した膿や浸出液を培養し、ガス壊疽の原因菌を特定します。
ガス壊疽では、クロストリジウム属の細菌が検出されますが、他の感染症でも認められる可能性があります。
培養検査は適切な抗菌薬の選択に必要で、結果をもとに治療方針を検討していきます。

配信元: Medical DOC

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