【職場ハラスメントの実態調査】約6割がパワハラを経験、8割超が「上司・経営層」からの加害と回答!

会社の対応は不十分が大半──改善につながらない実態が浮き彫りに

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(N=200、単一回答。2025年11月14日〜2025年11月17日に実施したインターネットでのアンケート調査による)

まず目立つのは、90件に上る「会社には相談していない」という回答です。何かあっても会社には言わない、という選択が最多となりました。

相談をした場合でも、その信頼が報われることはなかったようです。「取り合ってもらえなかった」(53件)、「調査はしたが改善しなかった」(32件)、「一応注意はしてくれた」(17件)、「何もしなかった」(6件)と続き、加害者の異動や処分によって状況が解決した例は0件でした。

続いて、退職するまでの過程で発生するトラブルに焦点を当て、調査しました。

退職までにトラブルを経験した人は約3割──引き止めや手続き遅延も

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(N=200、単一回答。2025年11月14日〜2025年11月17日に実施したインターネットでのアンケート調査による)

「会社に伝えてから実際に退職するまでにトラブルがありましたか?」という質問では、全体の約3割にあたる69名が「トラブルがあった」と回答し、131名は「なかった」と回答しています。

自由記述で具体的なエピソードを聞きました。

有給と業務に必要な書類を巡る不当な対応が続いた
・「有給を消化させてもらえなかったり、仕事で必要な書類を渡してもらえなかったりなどで、金銭面でも、業務上でもハラスメントがエスカレートした。」(30代男性)

連日長時間にわたる強い引き止めを受けた
・「退職した事を伝えると役員面談が行われ『退職させない』と言われた。そしてその後1週間毎日にわたり、直属の上司から『辞めないでほしい』と3時間対面で説得され精神的苦痛が大きかった。」(40代女性)

モラハラ上司への謝罪を求められた
・「割と急な退職となったこともあり、人事からモラハラ上司に『謝罪も含め挨拶してください』と言われた。」(40代女性)

退職勧奨が労働審判・裁判にまで発展した
・「結局私が退職勧奨にあい労働審判を起こしましたが会社は無視をした為に裁判になりました。」(30代女性)

雑務のみを割り当てられ事実上の窓際に追いやられた
・「休職後、違う拠点で復帰しましたが与えられた仕事からは部品の仕分け、ゴミ捨て、洗車後の拭き上げ、草むしりが主で窓際に追いやられました。」(40代男性)

退職を申し出たあと、スムーズに辞められた人もいれば、強い引き止めや不利益な扱いに直面した人もいたようです。

退職日を延ばされる、退職届を受理してもらえない、有給や必要書類の扱いで不当な対応を受けるなど、退職の過程で負担が増していく様子も語られていました。

一方で「特にトラブルはなかった」という声もあり、退職までの道のりには大きな個人差があることがうかがえます。

配信元: マイナビ子育て

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