“新たなハラスメント”として感じられているのは日常的な違和感の蓄積
続いて「あなたが職場で体験・遭遇して「これはもはや新たなハラスメント」だと思ったエピソード」について聞きました。
回答の一部を紹介しています。
職種が違うだけで無視
・「病院で介護職として働いているが、看護師には声掛けを行うのに、介護職にはほとんど声をかけない上司。」(40代女性)
過敏すぎる部下への疲弊
・「後輩に教えているとき、体調が悪くて息を吐いたら『僕の仕事、出来が悪いですか?』とすねられた。」(40代女性)
「女性だから」という時代錯誤な優遇
・「先輩の女性社員から、ここは女性だと可愛がって貰えるし、家賃も全額払ってもらえるからいい会社だよと言われた。」(30代女性)
「わたしだけ禁止!?」扱いの不公平
・「給湯室で、置いてあるお茶を飲んでもいいことになっているのに、私だけお茶を飲まないように言われて、すごくハラスメントを感じた。」(40代女性)
勤務時間外まで続く電話連絡
・「勤務外の時間にも関わらず気軽に電話連絡してくる上司や部下の行動。業務上の報告案件だとしても先ずはLINEやメール等でコチラの伺いをたててほしい。常に連絡が気になって気が休まらない。」(40代女性)
職場で「新たなハラスメント」と受け止められているのは、日常のやり取りににじむ不公平感や配慮の欠如でした。
職種による接し方の差や、プライベートを侵す時間外連絡など、一つひとつは決定的な事件ではないかもしれませんが、こうした小さな違和感の積み重ねが、「自分は尊重されていない」「これもハラスメントではないか」という不信感につながっているようです。
同僚のハラスメント被害も多数──過半数が「退職者あり」と回答

(N=200、単一回答。2025年11月14日〜2025年11月17日に実施したインターネットでのアンケート調査による)
自身の被害だけでなく、周囲の被害状況についても確認しました。
「同僚にハラスメントが原因で退職した人がいる」と回答した人は110名に上り、過半数(55%)を占める結果となりました。
具体的にどのようなハラスメントを受けていたのか、その内容を聞いています。
・「パワーハラスメントですね。同僚の女性から毎日イヤミを言われて鬱病になって退職されていきました。」(50代女性)
・「人格否定やシフトを故意に調整したり、忌引きに対して文句を言ってくるパワーハラスメントでした。」(30代女性)
・「同僚はモラハラを受けていました。上司から無視され、業務連絡も意図的に外されるなど孤立させられていました。精神的に耐えられず退職しました。」(30代女性)
・「パワハラです。業務量を一人だけ過剰に振られて、ミスを責められ続けた結果、心身共に疲弊して退職しました。」(50代女性)
・「妊婦さんだったので、マタハラでした。」(30代女性)
人格否定や暴言といった直接的な攻撃に加え、意図的な無視や孤立化、過重労働の押し付けなどが挙げられています。
調査概要
調査期間:2025年11月14日〜11月17日
調査機関:クラウドワークス
調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査対象:ハラスメントが原因で会社を辞めた人、もしくは辞めることを検討している人
有効回答人数:200名
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(マイナビ子育て編集部)
