
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『ある日、母ちゃんがハムスターになった話』の1エピソード『母ちゃんの朝』を紹介する。作者の紅玉林子さんが、8月28日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、紅玉林子さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■ハムスターの姿になった母ちゃんの朝の風景

ある日、俺が帰宅するとハムスターの姿になっていた母ちゃん。そんな母ちゃんの朝は早い。ハムスターの姿になっても、母ちゃんは朝4時に起きて弁当の準備をしてくれている。
いつも弁当の準備を済ませて、早朝のうちにパートに行ってしまうため、俺は母ちゃんの朝を見たことがなかった。しかし、そんな母ちゃんが作る弁当には“母ちゃんの朝”が詰まっていて…。
このエピソードを読んだ人たちからは、「画面越しにいい匂いがしそう」「働き者の母ちゃん」「なんだか涙が出る」「昭和っぽい感じが好き」など、多くのコメントが寄せられている。
[HEAD]「母ちゃんのかわいさに注目していただきたいです」作者・紅玉林子さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー[/HEAD]

――『ある日、母ちゃんがハムスターになった話。』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
以前、童謡の「母さんの手袋」から着想を得た、ハムスターが夜なべして手袋を編むという漫画を描きました。そこから発展して、もしお母さんがハムスターだったらどんな生活になるだろうか…と考えたのがきっかけです。
――『母ちゃんの朝』では、息子の「いつもありがとう母ちゃん」というセリフが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
母ちゃんのかわいさに注目していただきたいです。子供のために一生懸命がんばる母親の温かさや健気さと、ハムスターならではのかわいさを足したのが母ちゃんです。そんな母ちゃんの、言葉には表しがたい愛おしさが読者さまに伝わるようにとストーリーやシチュエーションを考えて制作しています。なので、是非母ちゃんの行動や表情などに注目していただきたいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
1話目の、西日のさす部屋で母ちゃんがアイロンをかけているシーンが気に入っています。昭和っぽい懐かしさと、ハムスターのかわいさが1コマに描けたと思っています。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
日常生活の些細なことから、もしも…と想像を膨らませていくことが多いです。ハムスターを飼い始めて夢中になってからは 、人間社会の様々な箇所にハムスターを登場させるようになりました。もしここにハムスターがいたら…もしあの人がハムスターだったら…などという想像をしょっちゅうしています。
――紅玉林子さんの作品は、かわいらしさの中にハムスターの特徴がしっかりと描かれているように感じます。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
ハムスターのかわいさ、ハムスターならではの仕草や表情を作画では意識しています。ハムスターは一見無表情に見えますが、よく観察すると表情に僅かな違いがあります。そうしたところを細かく表現できたらと思って描いています。現在、我が家にはハムスター(名前はモーイさん)がいて、その子をよく観察したり撮った写真や動画を見返して資料にしています。
――今後の展望や目標をお教えください。
ハムスターに関するお仕事に関わることと、単行本を出版することが目標です!そのためにも、まずは今SNSに投稿している「ある日、母ちゃんがハムスターになった話」をより多くの人に読んでいただけるよう、よりよい作品作りを目指していきます。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも応援ありがとうございます!皆さまがくださるリアクションや温かいお言葉が創作活動の大きな糧になっております。より良い作品を作れるよう邁進していきますので、これからもどうぞよろしくお願いします!

