「視力検査」ではなぜ『C』が使われる?正式名称や判定基準も医師が解説!

「視力検査」ではなぜ『C』が使われる?正式名称や判定基準も医師が解説!

健康診断の「視力検査」の異常で気をつけたい病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、視力検査に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

近視

近視とは、遠くの光が網膜より手前で焦点を結んでしまう屈折異常です。主な原因は遺伝と近業作業などの環境の要因が関与します。近視の場合はメガネやコンタクトレンズをすれば視力が出ますが、そのままにしておくと進行することがあります。そのため、近年では近視の進行を抑えるため、点眼薬や特殊なメガネなどを使うことがあります。裸眼視力が低下してきたら早めに眼科受診し、適切な矯正と指導を受けるようにしましょう。

乱視

乱視とは、角膜や水晶体の形状不正により焦点が複数に分散する屈折異常です。遺伝的要因のほか、円錐角膜や白内障など他の眼疾患によって生じることもあります。乱視もメガネやコンタクトレンズで矯正できることもありますが、目の病気が原因の場合はそれらの治療が必要となります。乱視は軽度であれば本人が気づかない場合もありますが、裸眼視力が低下してきたら早めに眼科受診し、適切な矯正と指導を受けるようにしましょう。

緑内障

緑内障は、眼圧の上昇などによって視神経が障害され、視野が狭くなる病気です。初期から中期には自覚症状がほとんどなく、視野の欠けも気づきにくいとされています。進行すると視野が徐々に狭まり、末期の状態では視力も失われてしまいます。治療は点眼薬やレーザー、手術などを組み合わせて行います。視野が欠けるなどの自覚症状がある場合はもちろんですが、症状がなくても40歳以上になったら眼科で緑内障がないことを確認するようにしましょう。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、糖尿病による高血糖が原因で網膜の細い血管が傷害されることで起こる網膜の病気です。糖尿病網膜症は糖尿病の三大合併症の一つです。糖尿病網膜症も自覚症状が乏しく、進行した状態で受診する方もいます。糖尿病網膜症を完治させる治療方法はなく、症状に応じた治療(対症療法)を行います。そのため、早期発見と早期治療がとても大切です。見えにくさなどの自覚症状がある場合はもちろんですが、糖尿病と診断されたら眼科受診をするようにしましょう。

黄斑変性

黄斑変性とは、網膜の中心部である黄斑が加齢などにより障害される疾患の総称です。代表的なものに加齢黄斑変性(AMD)があります。黄斑はものを見る上で最も重要な部位で、ここがダメージを受けると視力の中心が見えにくくなります。主な治療は、目玉に薬剤を直接注射する、硝子体内注射が多く行われています。黄斑変性も早期発見と治療が重要ですので、見えにくさなどの自覚症状がある場合は早めに眼科受診をしてください。

白内障

白内障は主に加齢が原因となり、目の中のレンズ(水晶体)が白く濁ってしまう病気です。白内障ででは、視界がかすんだりぼやけたり、物が二重に見えたり、視力が下がったりします。点眼薬で進行を図ることもありますが、根本的な治療は白内障手術です。白内障も見えにくさやぼやけの症状がある場合は眼科受診をしてください。

高血圧性網膜症

高血圧性網膜症は、その名の通り高血圧による網膜血管の障害です。長期間血圧が高い状態が続くと網膜の動脈が硬化・狭窄し、出血や浮腫などの所見が現れます。高血圧性網膜症も自覚症状は乏しく、進行してから見えにくさやゆがみといった症状が現れます。治療は高血圧の治療のみで、眼科的な根本的治療はありません。そのため、見えにくさやゆがみなどの症状があれば眼科を受診し、必要であれば内科を受診して高血圧の治療を並行して行うこともあります。

視力検査でC判定を受けた視力は回復できる?

では、視力検査でC判定などの結果が出た際、視力は回復することができるのでしょうか。本章では、視力が下がる主な原因とその対処法について解説します。

一時的な視力低下の場合

視力が一時的に落ちてC判定になってしまう場合があります。例えば、仮性近視(調節緊張)と呼ばれる状態がそれに当たります。仮性近視は目の使いすぎでピント調節の筋肉(毛様体筋)が緊張しっぱなしになり、一時的に近視のような状態になるものです。対処法としては、20分に1回は目休めをする、画面を見る距離をとる、暗い場所で本を読まないなど、生活上の工夫を取り入れましょう。それでも改善しない場合は眼科で点眼薬を用いて、筋肉の緊張を和らげて治療することもあります。

近視・乱視の場合

残念ながら近視や乱視そのものを自然に治すことは難しいです。近視は眼球の構造変化であり、乱視は角膜などの形状の問題なので、生活習慣を変えても元の正常な形には戻りません。ただし、適切な矯正によって視力を回復させることは可能です。眼鏡やコンタクトレンズで視力1.0以上に矯正できれば、日常生活上は問題ない状態にできます。また、18歳以上であれば視力矯正手術による治療も選択肢です。ただし、これらの手術は適応条件がありますが、適切な患者であれば高い視力回復効果が得られます。

生活習慣で視力の低下を予防できる?

生活習慣の改善は視力低下の予防に一定の効果があります。まず近視予防の観点では、屋外で過ごす時間を増やすことが有効です。実際に屋外活動を推奨した地域では子どもの近視割合が減少したデータもあります。目安として1日2時間程度は屋外で遊ぶ、運動すると良いでしょう。

次に、近くを見る作業の連続を避けることも重要です。スマホや読書は30分ごとに休憩を入れ、20秒ほど遠くを眺めて眼を休ませる習慣をつけます。加えて、画面や本から目までの距離を最低30cm以上離し、姿勢を正すことも目の負担軽減につながります。

配信元: Medical DOC

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