口腔カンジダ症の前兆や初期症状について
口腔カンジダ症の初期症状は、分類される種類によって大きく異なります。
偽膜性カンジダ症
偽膜性カンジダ症の初期症状では白苔(はくたい)と呼ばれるコケのような白あるいは黄色の偽膜(粘膜の表面を覆う薄い膜状の構造)が見られます。
白苔はこすると簡単に剥離できますが、剥がれた後の粘膜の表面に赤みやただれ(びらん)が現われることがあります。
偽膜性カンジダ症の初期段階では痛みを感じないことが多いですが、重症になるにつれてヒリヒリするような痛みが現れる場合があります。
紅斑性(萎縮性)カンジダ症
紅斑性カンジダ症の初期症状では口内の粘膜が赤くなったり、舌乳頭(舌の表面のざらざらとした突起)が消えて赤みが現れたり、ヒリヒリとした痛みが現れます。
味覚障害をともなっている場合や入れ歯が合わないと感じている場合も、紅斑性カンジダ症が原因となっている可能性があります。
肥厚性カンジダ症
肥厚性カンジダ症は口腔カンジダ症の病変が慢性化したものです。
カンジダ菌が粘膜に入り込むことによることで、皮膚や粘膜が厚く硬くなることがあります。
口腔カンジダ症の検査・診断
口腔カンジダ症は、自覚症状があり視診で白苔や紅斑が見られ、発症のリスクとなる病歴がある場合には、これらの情報から診断を行うことがあります。
視診による診断が困難な場合には、培養検査や直接顕微鏡検査が行われます。
培養検査・直接顕微鏡検査
培養検査や直接顕微鏡検査では、口腔内の患部から採取した検体の観察を行います。
培養検査は検体に含まれる菌を増殖させて病気の原因となる菌を調べる検査であり、直接顕微鏡検査は採取した検体を顕微鏡で観察する検査です。
培養検査は結果が出るまでに時間がかかりますが、真菌の成長の早さや形状の観察に優れており、細菌の種類を特定することが可能です。
直接顕微鏡検査は、培養が不要なため結果がすぐに出ますが、技術者により精度に差が出やすいことが特徴です。

