「軽度認知障害」の初期症状をご存じですか? 記憶のあいまいさに潜む危険サインを医師に聞く

「軽度認知障害」の初期症状をご存じですか? 記憶のあいまいさに潜む危険サインを医師に聞く

勝木 将人

監修医師:
勝木 将人(医師)

2016年東北大学卒業 / 現在は諏訪日赤に脳外科医、頭痛外来で勤務。 / 専門は頭痛、データサイエンス、AI.

軽度認知障害の概要

軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)とは、注意力や記憶力など認知機能が低下がしているものの、基本的な日常生活には支障をきたしていない状態のことです。

認知症と健常な状態のグレーゾーンの段階であり、軽度認知障害のある高齢者は約400万人いるとされています。

軽度認知障害の方が認知症に移行するのは1年で5~15%程度であり、必ずしも認知症に進行するわけではありません。1年で16~41%の方は健常なレベルに戻っていることが明らかにされています。

認知症への移行を遅らせたり、健常な状態に回復したりするためには、早めの受診を心がけ、医師に相談しながら運動や認知トレーニングなどに取り組むことが大切です。

軽度認知障害

軽度認知障害の原因

軽度認知障害の主な原因は、大きく2つに分けられます。

1つはアルツハイマー病、血管性疾患、レビー小体病といった脳の疾患です。もう1つは、高血圧や糖尿病をはじめ、肥満や喫煙などの生活習慣が影響するリスク要因です。

脳の疾患においては、アルツハイマー病やレビー小体病が脳内の異常なタンパク質の増加を引き起こし、認知機能の低下につながります。また、血管性疾患では、脳内の血管が損傷することで認知機能が影響を受けることが多くみられます。

一方、脳卒中や高血圧、糖尿病といった生活習慣病は、脳内の血管に障害をきたし、認知機能に深刻な影響を及ぼします。特に、脳卒中を起こした場合、軽度認知障害や認知症になるリスクが高く、発症率は1年以内で10%に達すると報告されています。

さらに、うつ病やストレス、睡眠不足、社会的な孤立といった心理的・社会的な要因も、軽度認知障害に関与する可能性があります。そのため、これらの要因一つひとつに適切に対処していくことが重要です。

配信元: Medical DOC

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