
及川光博が主演を務める「ぼくたちん家」(毎週日夜10:30-11:25、日本テレビ系/Hulu、TVerにて配信)の第8話が11月30日に放送された。索(手越祐也)が自分の育った施設を訪れたあと「翼をください」を歌う様子が描かれて胸が熱くなった。X(旧Twitter)でも、「素敵すぎた 玄ちゃんと幸せになって欲しい」「涙止まらない…優しさと切なさが声に全部出てる」「泣けてくる」「あー、主題歌の『バームクーヘン』と対になってるのかなー」とコメントが寄せられた。(以下、作品のネタバレを含みます)
■「社会のすみっこ」の人々にスポットを当てたオリジナルストーリー
本作は、現代でさまざまな偏見の中で生きる「社会のすみっこ」にいる人々が、愛と自由と居場所を求めて、明るくたくましく生き抜く姿を描く完全オリジナルストーリー。恋のために家を買おうとする50歳の心優しきゲイ・波多野玄一(及川)は、ある日、偶然出会った人生にも恋にも冷めきったクールなゲイ・作田索(手越祐也)に出会い恋をする。そして大金3000万円を抱えた中学生・楠ほたる(白鳥玉季)から「親代わりになってほしい」と頼まれ、同居生活が始まる。
3人のほかに、ほたるの母親・楠ともえ役で麻生久美子、ともえの元夫・市ヶ谷仁役で光石研、アパートの大家・井の頭今日子役で坂井真紀が出演。また、パートナー相談所に勤め、良き相談相手として玄一の恋を見守る百瀬まどかを渋谷凪咲、玄一の親友・岡部成治を田中直樹、索の元カレで、玄一と三角関係になっていくゲイの吉田亮太を井之脇海、玄一の初恋相手である鯉登裕太郎を大谷亮平が演じる。
ほかに杉の森動植物園で働く玄一の先輩・栗田美緒役で久保田磨希、警察官・松梅子役を土居志央梨、玄一を慕うアルバイト・藤沢辰哉役を川口凉旺が務める。
■ゲイの玄一にほたるは父親のふりをして欲しいと頼む
動物飼育員の50歳になる波多野玄一は、恋愛対象が男性の、いわゆるゲイのおじさん。ペット禁止のアパートで、老犬2匹、亀1匹と暮らす玄一は、そろそろ恋人が欲しいと『パートナー相談所』を訪ねても、空しさを抱えるだけに終わる。
インコも1羽増えるが、ペットがバレて引っ越しを余儀なくされた玄一は、気安くて明るい井の頭今日子が大家をするアパートに引っ越す。アパートには家庭事情にわけがある中学生・楠ほたるも住んでいた。
ある日、恋人と別れて家もないクールなゲイの作田索と出会い、索の恋が他人事とは思えない玄一は、「家を買うってどうですか?」と勧めて怖がられてしまう。
落ち込む玄一に、ほたるは「家、欲しいんですよね?私、あなたを買います」と、いきなり3000万円が入ったスーツケースを持って来る。ほたるの家庭事情を知った玄一は必要なときに父親のふりをする親子契約書を交わす。
■索はほたると玄一を連れて自分の育った施設を訪れる
玄一と索は、2人の“かすがい”となる家を買うために必要なパートナーシップ証明書を取得。いよいよ本格的に家探しを開始するが、玄一とほたるがニセモノ親子であることをひょんなことから松に感づかれてしまう。事情を知らない松は、ほたるが玄一から暴行や脅迫を受けているものと思い込み、玄一を捕まえる気満々に。
松にほたるの父親のふりをしていることを指摘される玄一。索にも調査が及ぶと知った玄一は索を庇うために別れを切り出し、索とは赤の他人だと主張する。
索はほたると玄一を連れて楽しみに予約していたクリスマスケーキを受け取ると、自分が高校生まで育った児童養護施設へと向かう。子どもたちの相手に忙しい職員に「じゃあ、また今度。これ、持ってきただけなんで」とクリスマスケーキを渡して、索は満足そうな笑顔で施設を出る。
そして、いきなり「歌ってみる」と言って索は「翼をください」をたどたどしいながらも一生懸命に歌う。
玄一とほたるが拍手すると索が「ここ出るときにみんなが歌ってくれた歌です。波多野さん、歌ったら今の自分の気持ち、わかるって言ってたから」と言う。玄一が「どんな気持ちですか?」と質問すると「楽しみです」と答える索。
「施設での生活、みんな仲良くて賑やかで家族じゃないけど、めちゃめちゃ家族って感じで。出ていくとき、わんわん泣きました。それぐらい大好きなんです、この家。だから自分もいつかそういう家作りたいってどっかで思ってて」と話し、玄一のほうを見て「まあ、ゲイだから難しいっていうのはわかってるんですけど」と言い訳する。
索はさらに「ほんとはちょっとうれしかったんですよ。家をかすがいにしましょうって波多野さんが言ってくれたとき。今も本気で家買おうとしてくれてて、うれしいんです!今までしたどの予約よりも、すっごい楽しみなんですよ」と玄一の目を見つめて涙をこらえながら訴える。
玄一は「ごめんなさい」と頭を下げ「もう、別れましょうとか言いません。俺たちの家買いましょう」と言って腕を広げる。「なんですか?」と索が聞くと「え?仲直りの…」と玄一はハグを求める。
「嫌ですよ、こんなところで」と索は拒否するが、「誰も見てませんし」と玄一が食い下がって近づくと、ほたるは両手で目を覆って見ないようにするのだった。
索のことを思って身を引こうとする玄一の思いも、歌を歌って玄一に気持ちを伝えようとする索の思いも伝わってきて胸が熱くなった。X(旧Twitter)でも、「2人ともすごい愛やん 泣けた」「素敵すぎた 玄ちゃんと幸せになって欲しい」「涙止まらない…優しさと切なさが声に全部出てる」「泣けてくる」「『翼をください』と『バームクーヘン』繋がってる感じがする」「あー、主題歌のバームクーヘンと対になってるのかなー」とコメントが寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳

