あまりに賢すぎる!「一人で入院」エピソード
ぶん公の賢さを物語る、こんな驚きのエピソードも残されています。
ある時、体調を崩したぶん公は動物病院に入院することになりました。1週間ほどで一度は元気に退院しましたが、その後無理をしたせいか、再び体調が悪化してしまいます。

すると、なんとぶん公は「一人で(一匹で)その病院に行き、自ら入院した」というのです。
自分の体調を理解し、治してくれる場所へ自ら赴くその知能の高さには、当時の記者も「これには全く驚かされました」と記事を書き残しています。
24歳の大往生、そして伝説へ

数々の現場で活躍し、ラジオや新聞で全国的な人気者となったぶん公。晩年は視力を失い、体も弱ってしまいましたが、それでも最期まで隊員たちに愛され続けました。

昭和13年2月、ぶん公は天国へと旅立ちました。享年24。
人間で言えば100歳を超える大往生でした。

ぶん公の死に際しては、なんと公務中に亡くなった消防隊員と同じ扱いの「消防葬」が執り行われました。多くの職員や子どもたちが参列し、英雄の死を悼んだといいます。

