ぶん公の魂は今も小樽に

現在、小樽運河のすぐそば、洋菓子店「ルタオ」の向かい側(小樽市色内2丁目)には、誇らしげに空を見上げるぶん公の銅像が建っています。この銅像は平成18年に建てられたもので、季節ごとに地元のボランティアによってサンタクロースや法被などの衣装に着せ替えられ、観光客や市民を楽しませています。

また、小樽市総合博物館・運河館には、ぶん公の功績を後世に伝えるために剥製が展示されており、命日である2月3日が近づくと、

生前の大好物だったキャラメルがお供えされるそうです。
「子どもの頃にぶん公の絵本を読んで、消防士を目指しました」

そう語る現役の消防隊員もいるほど、ぶん公の物語は今も小樽の街に息づいています。

火災現場を駆け抜け、人々に愛された小さな英雄、消防犬ぶん公。小樽を訪れた際は、ぜひ彼の銅像に会いに行ってみてはいかがでしょうか。今も変わらぬ姿で、小樽の街と人々の安全を見守り続けてくれているはずです。

